オリエント急行殺人事件2018/01/09 20:19

□久しぶりに映画らしい映画だった

 映画を観る楽しみの一つは、やはり迫力のある大画面であろう。その意味で、おそらく実写とCGを巧みに組み合わせて作られた、大型蒸気の曳く豪華なオリエント急行の爆走は、それだけで極めて魅力的な映像的スペクタクルであった。
 観客もまたポワロとともにこの豪華列車に乗り込み、列車と言う密室内の殺人事件の目撃者となり、雪の中に閉じ込められて、名探偵とともに謎を解き明かすのだ。
 しかし、あまりに有名な原作なので、大半の観客にとって犯人は既に分かっている。そのため、純粋な犯人探しと言うよりは、そのプロセスを時代がかった雰囲気の中で楽しむことになる。
 犯行のすべてが明らかになった後も、「悪い奴は殺しても罪にならないのか?」という本質的に溶けない謎は残るが、観た後の印象は爽やかである。
 最後に、ポアロは、新たな事件に呼ばれてナイルに出発するが、これは、to be continued ということで、多分同じ主役で次回作としてナイル殺人事件を作るんだろうと思う。
 なお、早々にジョニー・ディップ演じる嫌味な金持ちが殺されるが、そのメークが麻生元首相とそっくりなので笑ってしまった。東西どちらでも、悪徳資本家のステロタイプなイメージは同じと言うことか?

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「手賀沼」の読み方は? ひらがなで答えてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://eastworld.asablo.jp/blog/2018/01/09/8766437/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。