高木竜馬ピアノリサイタル2018/02/17 18:55

□おまけのショパンが素敵

 千葉県出身のピアニスト、高木竜馬のリサイタルが柏であったので聞きに行ったが、会場は半分も埋まっていなかった。
 演者の名前が知られていなかったことと、入場料が三千円とやや高めだったこともあるが、一番の理由は、当日のこの時刻が、金メダル2連覇を賭けた羽生弓弦のピョンチャン五輪男子フィギア決勝戦と奇しくもぴたりと一致した為であろう。
 我々も予約時に知っていれば、家で観戦していた訳で、仕方がないので小型携帯TVを消音して、こっそり見ながらの落ち着かない音楽観賞となった。
 高木の演奏自体は、力強くも美しい音色で素晴らしく、この奏者の力量が世界レベルであることは十分に分かったが、ベートーベンやショスタコーヴィッチなどの重い曲が多かったせいか、やや地味な印象を受けた。
 中休み明けには、羽生選手が見事金メダルを獲得したことが司会から聴衆に伝えられ、皆が喜ぶ中、アンコールで、羽生選手がSPで演じたショパンの曲が演奏されたのはとても良かった。


アミュゼ柏


贋作者の自伝2018/02/15 01:10

□ピカソになりきった男(ギィ・リブ 2016)
 
 美術専門家に、「もしピカソが生きていたら、彼を雇ったことだろう」と言わせしめた贋作者の自伝。ピカソ、シャガールなどになりきって描いた贋作は、権威ある専門家のお墨付きを得て、今も流通しているらしい。
 フランスの田舎の売春斡旋人の息子として生まれ、ギャングと共に育った絵の上手い子供が贋作者として成功するさまは、まるで悪漢小説のようだ。
 結局は、やりすぎ(粗製乱造)がたたってお縄になったのだが、その後も、映画にルノワールの手の役で出演するなど、なかなか楽しそうな人生だ。
 贋作の腕を磨けば磨くほど、画家としての自分の絵はやせ細るのが切なく、また、フジタの贋作を漢字サインのミスで日本女子に見破られるエピソードがおかしい。


ギィ・リブ


大堀川散歩2018/02/07 19:41

□今日も結構穏やかな陽気だった。

 葉書を投函しようと外に出ると、思ったよりは暖かだったので、そのまま、今日の東京新聞によると、首都圏で一番河床のセシウム濃度が高い大堀川の遊歩道を伝って、柏の葉公園まで散歩した。
 豊四季台団地から大堀川に入る道の脇の丘で、もう梅が咲き始めている。
 「かしわで」前の中華料理店「心樹」て昼食をとる。
 大堀川から出て、成顕寺の裏手の切通坂を登ると、あの鬱蒼とした竹林がすっかりなくなり、造成されていたので、びっくりする。
 柏の葉公園の隣の「さわやか千葉県民プラザ」で、「柏かわせみの会」のいつもながら見事な写真展を観て帰った。
 

豊四季台団地の梅
大堀川遊歩道
心樹のランチ
成顕寺の裏手切通坂
柏かわせみの会


手賀沼散歩2018/02/04 23:43

□風化は芸術家

 香取神社から手賀沼に抜ける。
 最近にしては穏やかな陽気の日曜日なので、歩行者や自転車で賑わっていた。
 ビジターセンターの看板がすっかり風化し、ウェザリング効果で、古代のモザイク画のようになって、不思議に美しい。
 水面では、二羽の白鳥が仲良く泳いでいた。


手賀沼
手賀沼
手賀沼
手賀沼


永井豪JAZZ2018/01/26 23:21

□デビルマンはJAZZに馴染む。

 近所の図書館から「永井豪JAZZ」というCDを見つけて借りた。
 永井豪原作のアニメの主題歌をJAZZミュージシャンが演奏したものだ。
 予想通り、リズミカルなキューティー・ハニーはうまくはまっていたが、予想外にJAZZ化が馴染んでいたのはデビルマンだった。
 少しダークで抒情的なメロディが、ブラスの音とよくなじむようだ。

HACHI2018/01/26 23:06

□結構でかい犬だったんだ。

 所用の為、東京に行く。
 戌年なので、まだ残雪の残る東京大学に立ち寄った。
 農学部に置かれている、忠犬ハチ公と飼い主である東大教授 上野博士の銅像を見るためである。銅像は、農学部の門を入ったすぐの所に置いてあった。「人と動物の相互敬愛の象徴」を表すものであると言う。
 実物大みたいだけど、ハチ公は結構でかい。
 秋田犬をはじめとする日本犬は狼と一番近い犬であるそうな。


東大農学部
東大農学部ハチ公


雪の名残のポルカドット2018/01/23 23:59

□閉じ込められた空気の泡が描く芸術文様

 手賀沼を散歩をしていたら、昨日の雪の名残が遊歩道に絵を描いていた。
 路面に凍り付いた雪の中に閉じ込められた気泡が水玉になって、星雲やイチゴ模様を描いている。


手賀沼雪景色
手賀沼雪景色


sick joke?2018/01/21 23:45

□喫煙は、ゾンビ化の原因の一つとなります。

 散歩してたら、タバコ屋の前にゾンビマネキンが飾ってあった。
 吸い過ぎるとゾンビになるというシックジョークかな?
 

ゾンビマネキン


生頼範義展2018/01/19 22:46

□SF界のミケランジェロが遺したもの

 いみじくも、「ミケランジェロ」と小松左京が評したイラストレータ、生頼範義(2015年逝去)の展覧会を上野の森に観に行った。
 会場には、氏がカバー絵を描いたおびただしい数のSF本を積み上げたオーライタワーが屹立し、貴重な数百点の原画とともに、不世出の画家の業績を伝えた。
 僕は、代表作の美女戦士の繊細な筆致に目をこらしながら、氏は、リキテックスの使い方を最高に極めたイラストレータのおそらく最後の一人であろうと思った。今の世代は、ほとんどパソコンで描くので、絵の具を使わないのだ。


生頼範義展
生頼範義展


川瀬巴水展2018/01/14 23:29

□手賀沼を描いた最後の浮世絵師

 広重から連なる風景浮世絵師の最後の末裔の一人である、川瀬巴水の展覧会を柏高島屋で観てきた。巴水版画の展覧会は数年前にも同じ会場であったが、今回の方が点数も多く、また、水彩画の原画と仕上がりの木版画を並べて展示するなど工夫があって、より見ごたえがあった。
 原画と版画を比べると、巴水が明確に仕上がり後の版画をイメージして、輪郭の墨線をきっちりと書いているのが良く分かる。また、原画以上に版画の線が細かくて、彫り師の意地が垣間見える作品、あるいは原画では1人の通行人が版画では2人になっているなど、おそらく版元の要請に基づく最後の修正プロセスが見えるものなどもあって興味深かった。
 なお、昨年、あけぼの山公園の版画教室で、数十年ぶりに木版を刷った素人画家の視点からは、当然のことながら、川瀬巴水の版画、あらゆる意味で完璧であった。


川瀬巴水