GODZILLA2019/06/05 20:05

□ネタばれあり GODZILLA: KING OF THE MONSTERS

 ハリウッドGODZILLAの第2作目(エミリッヒ・ゴジラを入れれば第3作目だが、あれはみんな無かったことにしたいであろうので)、ラドンもモスラもキングギドラも出て、早くも怪獣大行進、オールスター出演である。
 前作に比べて、渡辺謙(芹沢博士)の出番が多く、台詞も(ミュージカルで鍛えられて英語が上達したためか?)随分と長い。準主役級の結構いい役だと喜んでいたら、最後はステロタイプな特攻日本人にさせられていた。ちと微妙な気分である。
 本作は、すでにオールスターキャストなので、これでもうシリーズは終わりじゃないかと危惧したが、ラストは、しっかりと次作に繋がる場面だった。しかし、前述の理由で芹沢博士の出番はもうないのだ。
 なお、伊福部昭の、かの隠れストラビンスキー的なゴジラのテーマが、重要な場面できちんと流れるのを聴くのはとてもうれしかった。
 しかし、アメリカ人は、本気でゴジラ(核兵器)を制御・活用できると思っているらしい、今回の太ったゴジラはトランプに似て見える、慢心ではないか?


GODZILLA


名探偵ピカチュウ2019/05/09 20:09

□毛がほわほわしていた。

 ハリウッド製の実写版ポケモン映画を観てきた。
 おっさんくさいピカチュウが出てくるというので、TEDみたいなもんを想像していたら、意外とまともなポケモン映画だった。その分、大人向けなのか子供向けなのか中途半端な感じで、あんまりヒットしないと思った。映画館にも子供が来ていなかったので、少なくとも日本での興行成績は望めないであろう。
 実写版(と言ってもCGなのだが)で分かったのは、アニメでは不明であったピカチュウの身体の表面が、ほわほわと毛皮で覆われていたこと。やはり、ピカチュウの正体は、ネズミの一種、黄色い電気ネズミだったのだ。




ゴジラvsキングギドラ2019/05/01 16:37

□最初に観た時より面白く感じた。

 駅前のキネマ旬報館でリバイバル上映を観た。本当は、キングギドラが初めて登場した「三大怪獣 地球最大の決戦(1964)」と間違えて観たのだけれど、予想以上に面白かった。
 不思議なことに、封切時(1991)に観た時よりも面白く感じたのだ。


キネマ旬報


EVAみたいな彫刻2019/04/22 22:44

□膨らむイメージ・躍動する生命力(スイス・日本文化交流展)

 「上野の森美術館」で無料の展覧会を覗いたら、津田裕子という作家が、エヴァンゲリオンの新作の使徒みたいな奇妙な人型決戦彫刻を出していて、面白かった。


上野


ブラックホールの写真2019/04/10 23:08

□ウルトラマンもびっくり!?

 日本も加わる国際チームの研究成果として、M87銀河の巨大ブラックホール(太陽の質量の65億倍)の写真が公開された。正確には、あまりの重力に光も出られないブラックホール自体は写らないため、境界周辺から発するガスに縁どられたブラックホールの影絵だ。
 地球上の8台の電波望遠鏡を仮想的に結合して、巨大な望遠鏡として使う技術を駆使して写したそうだ。ブラックホールの直接的な映像はこれが初めて、M87銀河(星雲)は、ウルトラマンの故郷なので、彼らもびっくりしているだろう。


国立天文台発表


元祖AKIRA!?2019/02/01 00:42

□ Angry Arthur (文 Hyawyn Oram 絵 Satoshi Kitamura 1982)

 図書館で拾い読みしたら面白かった絵本。
 ネタバレで書くと、夜TVを見るのを、早く寝なさいと、止められた少年の怒りが地球と火星と宇宙を壊してしまうお話、1983年のマザーグース賞の受賞作である。
 少年の精神エネルギーが宇宙規模の大災害を起こす話としてすぐ思い浮かぶのは「AKIRA(大友克洋 1984)」なので、この絵本もその影響下に生まれたのかと思ったが、実は絵本の出版の方が1982年と早いので、大友が雑誌にAKIRAを連載し始めた時期(1982年12月)を考えても、こちらの方が元祖かもしれない。
 尤も、大友はその前にAKIRAの先行試作品とも言える「童夢(雑誌連載1980-81)」を発表しているので、どちらが先とも言いにくいが、何らかの相互影響があったと考えるのも楽しい。
 絵の作者は、名前からして日本人のようだ。


Angry Arthur
Angry Arthur


ゴジラの音楽神2018/10/23 00:47

□伊福部 昭:ゴジラの守護神・日本作曲界の巨匠
          (文藝別冊/KADOKAWA夢ムック)(片山杜秀編 2014)

 言わずと知れたかのゴジラ映画の音楽を一手に引き受けた、本当の意味での日本の誇るべき大作曲家、伊福部 昭の人物と楽曲を紹介した研究書。伊福部の音楽的原点がストラヴィンスキーであることなど、なるほどと思う。
 有名なゴジラのテーマが「ドシラ、ドシラ」の繰り返しであるとは、本書で初めて知ったが、これを逆に弾くと「ラシド、ラシド」となるので、有名なシャンソン「枯葉」の出だしとなるので面白いなと思った。


伊福部昭


カメラを止めるな!2018/09/18 17:56

□ミッションインポッシブルよりも面白い!!!?
  One cut of the dead

 いや~、面白かった。
 今年観た映画の中では、「ミッションインポッシブル」を抜いて一位の面白さだ。
 片や製作費二百億円、こちらは三百万円!
 映画は金ではない!情熱だ~!!!?
 ネタバレになるので詳しくはかけないが、ゾンビ映画にして、映画の映画、メタ映画だ、そして家族の物語だ。
 見るべし、見るべし、見るべし!!!


カメラを止めるな


美しい星の上のサイン2018/09/12 19:24

□われらの文学(第5巻 三島由紀夫)(編 大江健三郎・江藤 淳 1966)

 三島由紀夫の書いたSF「美しい星」を読みたいと思って、かなり前から本屋や図書館を探し、古本屋まで覗いたのだけれど、なかなか見つからなかった。そもそも三島由紀夫の著作そのものが、店頭や図書館からほとんど消えていた。今簡単に見つかるのは「金閣寺(1956)」くらいのものだろう。ノーベル賞候補と目された大作家でも、既に化石化して読まれなくなっているのだ。そういえば、SF界の巨人、小松左京の本も少なくなっていた。
 文学もどんどん風化するのだ、恐ろしいことだ。
 結局、図書館のコンピュータで検索して「われらの文学(Contemporary Literature)」という、これまた今やお目にかかれなくなった文学全集というスタイルの、三島由紀夫の巻に収録されているのを見つけ出し、開架ではなく倉庫のような所から出してもらって、ようやく読むことが出来た。
 この文学全集、編者が大江健三郎と江藤 淳であるが、よくも大江健三郎が三島由紀夫を、われらの時代を代表する者として選んだと思うと、何か可笑しい。
 さて、肝心の「美しい星(1962)」であるが、ネタバレで書くが、ある日突然、自分達が宇宙人だと覚醒した(外見は普通の日本人の)上流インテリ一家が世界を核戦争から救うために、純粋の善意で活動するが、世俗にまみれた(これも普通の人間にしか見えない)邪悪な異星人に阻まれ、最後には宇宙船に乗って美しい星を目指すという、竹取物語のような物語である。家族の美貌の娘にいたっては、金星人の色男にだまされ、妊娠させられて捨てられるのである。嗚呼可哀想なのである。
 自分を宇宙人と思い込んだ人間を主人公にした小説としては、ほぼ同時代に、安部公房の「人間そっくり(1966)」があり、アイデアは似ているが、安部のは、延々と続くモノローグが読者を論理の迷宮につれこむ思弁小説なので、読後感は全然違う。
 対して、三島は、絶対的な美への憧れを主人公に仮託しており、そういう意味では、「金閣寺」と同じ構造であるので、安部ほどSFではない。
 で、われらが主人公の宇宙人一家が夢にまで見た宇宙船がついに現前する所で、小説は大団円を迎えるのであるが、果たしてこの宇宙船は現実なのか、一家が観た集団幻想なのか、タイトルの「美しい星」とは何か、すべては謎のままで放り出される。はっきりしているのは、理想主義が現実主義に敗北したことである。
 本作は、擬古文的な美文で綴られる動きのない大長編であるので、短気な人には勧めにくいが、早世した巨匠の唯一のSFであるので、探し出して読むべし!
 なお、借りだした本の見返しには、Yukio Mishimaなるローマ字のサインが入っていた。図書館の人に調べてもらったら、本は寄贈されたものであったので、ひょっとしたらこのサインは本物かもしれない。そうすると、柏図書館は、お宝探偵団に出品できる蔵書を持っていることになる。
 インターネット上で見つかる三島由紀夫のサイン画像と比べてみた。少し違うような気もするが、真偽は判然としない。
 

三島由紀夫
三島由紀夫サイン?


ジュラシック・パーク2018/09/01 18:25

□MX4D初体験

 「ジュラシック・ワールド」の最新作「炎の王国」を16号線沿いの巨大モール「セブンパークアリオ柏」まで観に行った。何故、家から遠い7パークに行ったかと言うと、椅子が動くと評判の最新体感映像設備「MX4D」で観たかったからだ。
 で、これが大正解だった。恐竜の足音にあわせて、座席はマッサージチェアのようにズンズンと揺れ、恐竜の鼻息まで風で再現されるので、ジュラシック・ワールドのような、ハラハラドキドキのジェットコースタームービーにはぴったりの設備であった。映画を観賞するというよりも、遊園地のアトラクションを楽しむ感覚に近い。
 観る前は、通常の観賞券にプラス1300円(3D眼鏡は持参)は、高いなあと思ったのだが、今では、この方式にはまる映画があれば、また試しても良いと思っている。
 帰り道、今日も突如の雷雨に襲われる。


柏7パーク