シン・仮面ライダー2023/04/07 20:53

□シン・仮面ライダー(庵野秀明監督 2023)

 「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」に続く、庵野監督の限りなくアニメに近い実写三部作の(もし「シン・エヴァンゲリオン・ライブアクション」を作らなければ)、多分、最後の作品。
 TV「仮面ライダー」の初期に近いダークな雰囲気を再現することにこだわっており、「ショッカー」の改造怪人(〇〇オーグと呼ばれる)は、死ぬと派手に爆発するのではなく地味にぶくぶくと溶解する。原点回帰の姿勢や良しなのであるが、何故か、子供時代の僕を熱狂させたSF活劇としての躍動感、カタルシスに欠け、消化不良な気分が残った。
 造形も特撮もバイクも良いのであるが、なんというか理屈が多すぎた。ハリウッドのマーベルもののように、最後は娯楽映画としてきちんとはじけてほしかった。
 平日の映画館ではあったが、客は10人くらいしか入っておらず、興収は淋しいと思う。これではショッカーの人件費が出るかも心配で、世界征服は無理であろう!?
 なお、入場の時にはノベルティとしてショッカー怪人のIDタグが配られた。
 いいいいいいい~!


シン・仮面ライダー


 追記(5月):
 興収を心配した「シン・仮面ライダー」だが、結果的には歴代仮面ライダー映画の中でも一番の23億円を売り上げて制作側は喜んでいるらしい。同時期に封切られたキムタクx綾瀬はるか美男美女コンビの織田信長映画が30億円(製作費20億円なのでビジネスとしては40億円欲しい)に届かず不振と言われているのに対し、20億円突破で合格点なのは、結構安上がりに作られていたということだろう。
 これなら、続編は勿論OK、冗談で書いた「シン・エヴァンゲリオン・ライブアクション」も夢じゃない?
 ちなみに、韓国、中国でも大ヒットしたアニメ「スラムダンク」の興収は、日中あわせて250億円、日本公開が始まった任天堂・ハリウッド合作3Dアニメ「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の世界興収は、既に1600億円を突破している。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「手賀沼」の読み方は? ひらがなで答えてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://eastworld.asablo.jp/blog/2023/04/07/9576037/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。