ゼロ・グラビティ ― 2014/01/11 23:52
□原題と邦題が真逆な映画
デブリの直撃で、スペースシャトルから宇宙空間に放り出された宇宙飛行士が、必死になって地球に戻ろうとするお話。
なんか、わりと評判の良いので「おおたかの森」に観に行った。最近では珍しく、客も良く入っていた。
3Dで人間がくるくる回る宇宙の映像は、ようやく、かの「2001年宇宙の旅(1968)」のSFXが古臭く見えるほどの、リアルな宇宙空間を表現していた。45年たって追い越したのだ。
ただし、光の回り方は、微粒子の反射のない真空を忠実に反映したハイコントラストの2001年の画像の方が物理的にはリアルである。「ゼロ・グラビティ」では、そうすると画面の立体感がなくなり、俳優の微妙な表情も失われるので、わざと地上と同じように光を回している。
話としては、一難去ってまた一難、危機一髪の連続で、典型的なジェットコースタームービーである。
襲い掛かる事故また事故から、必死に逃れて地球に帰還しようとする主人公サンドラ・ブロックの姿は、まるでエイリアンに追いかけられるシガニー・ウィーバーである。そう、これは、エイリアンのいないエイリアン映画なのだ。はらはらと時間いっぱい楽しませてくれた。
面白いのは、タイトルで、原題が地球を象徴する「Gravity」なのに対して、邦題はゼロ・グラビティと真逆である。僕には、宇宙をイメージさせる邦題の方がより好ましく感じられた。
そうそう、ジョージ・クルーニーは、ネスカフェの宣伝にだけ出ているという訳ではないことも分かった。
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