酒が薬で、薬が酒で ― 2024/03/24 19:16
□酒が薬で、薬が酒で ビール、ワイン、蒸留酒が紡ぐ医学史
(キャンパー・イングリッシュ(著)/海野 桂(訳) 2023)
酔いどれ笑話かと思って読み始めたら、真面目な学術書みたいな内容だった。
動植物等の薬効成分を抽出する酒(エチルアルコール)の性質を利用して、様々な(怪しげなものも含めて)薬や健康飲料が、錬金術由来の蒸留法で作られ、そのエキスは現在楽しまれている多くのカクテルに引継がれているという。
コラム扱いで多くのカクテルのレシピが載っているので、本書をカクテル作りの教科書として読むことも可能である。
読んでいて、得したなと思ったのは、かの星新一氏も疑問に思っていたというビールの中の「ホップ」の役割を、「防腐」と明確に説明していること、そうだったのか。

コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://eastworld.asablo.jp/blog/2024/03/24/9670231/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。