神々の遺品 ― 2024/07/01 18:04
□神々の遺品(今野 敏 2002(文庫))
オカルト科学系ライターの殺人事件を、私立探偵が追うSF風味の推理小説、公安、米軍、KGB、それにバチカンのスパイが入り乱れる。惹句に曰く、「宇宙と人類の歴史を紐解く、超伝奇ミステリーの黄金傑作!」。
日米双方の関係者から謎解きが進み、シュメール文化に遡る米国の極秘計画が炙り出される前半までは快調なのだが、肝心の謎の中身が月刊「ムー」の記事を切り張りしたようなものなので驚きが少ない。ために何故ライターが殺されたかもようわからず、後半はグダグダになって終わったのは残念。
やはり、「幻魔大戦 平井和正/石森章太郎(1967)」はさすがに面白かった、あるいは、半村良(「産霊山秘録(1973)」)は本当に凄かったのだと、今更ながら思う。

人間臨終図巻 ― 2024/07/01 19:10
□人間臨終図巻・上下2巻(山田風太郎 1986、1987)
古今東西の有名人の死に様を、死んだ歳毎に並べた大図巻、上巻には、16歳で刑死した八百屋お七から、64歳で病死した作家の武田泰淳までが、下巻には、65歳で長崎で客死した宣教師ルイス・フロイスから、ギネスの長寿者番付け1位にもなり121歳で大往生した泉重千代までが載っており、合わせると923人の人間臨終がコレクションされている。
やはり、壮年までの上巻の方が、刑死や戦死、暗殺、事故死、若年の病死といったダイナミックかつドラマチックな死が多い。意外なのは、ゴーギャン(没年55歳)やニーチェ(没年56歳)のように、梅毒による死亡が多いこと、日本の文学者には飲みすぎによる肝硬変が多いことにも驚かされる。
高齢者中心の下巻に入ると、癌、心臓発作、脳溢血など病死がほとんどとなり、演劇性には欠ける。80歳を超えると老衰や結果としての肺炎が増えるのだが、それはまたしみじみとしたものである。
死後のエピソードもまた興味深いものがあるが、僕にはハワイに移住した飛行家リンドバークが死んだときに、日本の皇太子から贈られたペットの猿(先に亡くなっていた)とともに葬られたというのが面白かった。猿と同床Rest In Peaceなのだ。
ちなみに、この本を出版した時の作者 山田風太郎の年齢は65歳、13年後の2001年に79歳で亡くなっている。当たり前なことだが、この人間臨終図巻に作者自身の死は収録されていない。無理な話とは言えちと残念。

初冷やし中華 ― 2024/07/01 20:05
□銀座アスター 柏高島屋
今年初めての冷やし中華を食べる、今や三千円代の高級料理だ、でも美味しい。
しかし、このお店、前のステモ11階にあったときの方が外が見えてよかったなあ。

血液検査 ― 2024/07/02 19:47
□摂生したのになあ・・・
年初の健康診断で血液に少し気になる値が出たので、経過観察のために再度血液検査を受けた。一週間の禁酒などそれなりに摂生に努めたのだが期待したような数値は出なかった。
今飲んでいる薬の影響も考えられることから、しばらくその服薬を止めてまた検査することにした。
やれやれ。

油断大敵 ― 2024/07/03 01:08
□今更でも罹る・・・
夏なのに、夫婦ともども今更ながらの新型コロナに罹ったという話を聞いた。
幸い軽症で後遺症もなかったのだが、ここ半年で、面白いように周りの人がコロナに罹る。僕のように罹っていない方が珍しいような気すらする。
まだまだ油断大敵だ、マスクもまだ外せない。

いかにも、 ― 2024/07/03 23:09
□暑そうな風景
もしゃもしゃ・・・

ぐう糸蓮 ― 2024/07/03 23:12
□オレンジな蓮
手賀沼ふれあいライン脇にNPOが植えているぐう糸蓮の畑、今年も綺麗に咲いていた。今や貴重な手賀沼の蓮だ。


動物農場 ― 2024/07/04 16:03
□*絵物語* 動物農場(新訳版)
(ジョージ・オーウェル/金原端人(訳)カンタン・グレパン(絵)2023(原著1945))
ディストピア小説「1984(1949)」で名を遺したジョージ・オーウェルの、ロシア革命とソ連誕生を寓話化した作品。「動物農場」のタイトル通り、豚その他の家畜が主人公なので、最初はユーモラスに話が進むのだが、次第に、理想と自由が権力闘争と独裁に置き変わっていく暗黒劇となる。その様は、実はすべての組織の中で見ることが出来るものでもあり、だから結構怖い話である。
実は、昔、英語の勉強のために原著で読もうとしたことがあるが、読み辛く数ページで辞めていた。今回はとても読みやすい訳と挿画のおかげでするすると読めた。
も一回、原書に挑戦してみようかな?

床屋 ― 2024/07/04 19:13
□きっと、気の所為だ。
床屋に行く。
だんだん刈り込む量が少なくなっているような気がする。
きっと、気の所為だ、そうに決まっている。

OB会 ― 2024/07/05 19:30
□猛暑の中、爺たちは・・・
久しぶりに都会のホテルに行き、会社のOB会に出席。
たんと食べて飲んで、話題はほぼ健康問題。

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