Shall We ダンス?2025/05/07 18:30

□アメリカ人が作った「Shall We ダンス?」(周防正行 2005)

 「『Shall We ダンス?』アメリカを行く(1998)」で、自作(1996)の米国上映を語った周防監督が、その後、ハリウッドでリメイクされ大ヒットした「Shall We Dance? (2004) 」に原作者として関わった経験を書いた、いわば後日談、続編のようなもの。
 結果的に日米の映画作りの比較論ともなり、原作者として嬉しさ半分、悔しさ半分の話になっている。言ってみれば、大谷翔平選手を育て上げながらも米大リーグに送り出さざる得なかった、日本野球の監督みたいな気分かもしれない。
 楽しい話ばかりでなく、英国のブラックプールでロケしたオリジナル版のフィルムをリメイク版に無断流用されたなどのトラブルも書いてある。なお、リメイク権にはミュージカル化の権利も含まれているが実現していない。いつかブロードウェイで「Shall We ダンス?」を観てみたいものである。
 ところで周防監督はじめ日本の映画関係者は、「将軍(2024)」で真田広之がプロデューサー・主演俳優としてエミー賞(2024)を総なめした快挙をどうとらえているのだろうか、少しは溜飲が下がっていると良いと思う。


Shall We ダンス?


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「手賀沼」の読み方は? ひらがなで答えてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://eastworld.asablo.jp/blog/2025/05/07/9773970/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。