キッチン2022/04/02 19:24

□キッチン(吉本ばなな 1988)

 吉本ばなな の名を世に知らしめたベストセラー、英語、ドイツ語、フランス語などにも訳され世界中で読まれた。これ以前、ばなな は、高名な評論家 吉本隆明の娘と呼ばれていたが、これ以降は、隆明が、ばななの父と言われるようになった。
 で、遅まきながら読んでみると、予想していたようなトンガッタ物語ではなく、すごく素朴で真っ当な「Boy Meets Girl」物語だった。
 スピリチュアルな面もあるけれど、それよりも僕は、S&Gの「Bridge Over Troubled Water」のように苦境に陥った少女が少年によって救われ成長しそして分かれていく恋話として読んで、素直に少し感動してしまった。
 この本から34年たった、今の世でもこのような一種の純愛はリアルな小説として成り立つのだろうか?


キッチン


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「手賀沼」の読み方は? ひらがなで答えてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://eastworld.asablo.jp/blog/2022/04/02/9478157/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。