高田賢三回顧展2021/06/25 20:47

□Dreams -to be continued-

 新型コロナで昨年なくなった服飾デザイナー高田賢三(ケンゾー)の回顧展を、新宿の文化学園服飾博物館で観た。ケンゾーは、三宅一生と並ぶ、世界的に活躍した日本人デザイナーの先駆けだ。文化服装学院では、コシノ・ジュンコと同期であった。
 会場では、パリで一世を風靡した1970~1980年代の作品を中心に、氏の作品が展示されていた。普通、服というものは、集団演技のユニフォームでもない限り、誰かが着たものを単独で観ることが多いが、このように一人のデザイナーの年代毎の作品を着たマネキンがずらりと並ぶとなかなか壮観である。なんというか、人の姿が消えてケンゾーの特徴である色の供宴が眼を楽しませるのである。まるで、会場全体が色彩にあふれた一つの大きな抽象画だ。
 ブランドとしてのKENZOは、フランスの「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」 に買い取られて、普通のアパレルになってしまったが、氏自身は、今度は空の上で、マチスのように自由に色を切って遊んでいるんだろうな。


高田賢三回顧展


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