ある行旅死亡人の物語 ― 2025/10/06 22:18
□ある行旅死亡人の物語(共同通信大阪社会部 武田惇志・伊藤亜衣 2022)
遊軍記者がふと見つけた官報の「行旅死亡人」記事から始まった、神戸のアパートで3500万円の現金とともに孤独死した老女「チヅコさん」の身元捜しの物語。
住民票もなく、大金とともに遺された星形のペンダントと暗号めいた数字に、スパイとすら疑われた死者の身元を2人の記者が執念で辿り、ついに、警察でも見つけられなかったチヅコさんの親族を広島で探り当てる。
何故、死者が年金や労災の受け取りを断ってまで身元を隠して暮らしていたのか、写真に残された男の正体など、いくつかの謎は残されたままだが、まずは故郷で無事納骨された死者の平安を祈ろう。

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