散らし蕎麦2021/07/01 20:19

□一茶庵

 高島屋の「一茶庵」で散らし蕎麦を食べた。
 本来冷たい蕎麦なのだが、頼んで暖かいのにしてもらった。
 小海老がたっぷり入っているのが嬉しい。


一茶庵


著者代送2021/07/03 18:01

□岩波新書

 郵便受けに、「ゆうメール」が入っており、差出人に岩波書店、「著者代送」とあった。開封したら、岩波新書が「著者謹呈」のこよりとともに入っていた。
 政策科学の本で、著者は会社時代の同僚だった。と言っても、会社には1年もおらずすぐに大学に転身したのだが、とても頭脳明晰だった印象がある。数か月前に、雑誌で田原総一朗と対談している記事を見て、立派な教授になったのだと感心したが、ついに岩波新書にも書くようになっていたのだな。
 こちらは馬齢を重ねるのみ。
 礼状を書かなくては。


著者代送


猫の一年2021/07/03 20:45

□猫の一年(金井美恵子 2011)

 金井美恵子の辛口エッセイは好きだが、氏の本業の詩や小説を読んだことはない。ただ、朧げにデビュー当時の才媛と言われた煌めきの印象があるだけである。
 さて、本書も雑誌に連載していたエッセイをまとめたもので、実姉の画家 金井久美子の描いたカラーの猫の絵がたくさん入っているので、詩画集みたいでもある。
 内容は、およそ半分が亡くなった愛猫の思い出で、残りは、3割がサッカー、2割が歌謡曲歌手についてである。サッカーのほとんどは、引退した中田英寿の悪口であり、歌手はまるごと、ジュリーと言われていたころの沢田研二の悪口である。本田圭佑や桑田佳祐にも触れられはするが、好意的に一二行で片付けられている。
 つまり、猫の話以外は、中田選手とジュリーの悪口な訳で、それだけたくさん悪口を書けるのは、つまり、著者はこの2人が好きなんだなあと思ってしまった。


猫の一年


Windows11発表2021/07/04 17:29

□そろそろ替え時か?

 最後のWindowsと呼ばれたWindows10だが、案の定、後継のWindows11が発表された。Win10ユーザーは無料でWin11にアップグレード出来るというので、要求仕様を確認したら、2コア以上のCPUとあった。
 さすがにWinXP時代に購入した僕のペン4(勿論1コア)パソコンには入らない。
 CPUを入れ替えるとしたら、マザーボードから一式、要するに電源と筐体以外は全て更新する必要があり、それならば程度の良い中古を探したほうが安そうだ。
 ま、新型OSが発売される10月頃までには、自作用の情報も色々出て来るであろうから、それらを見て判断しよう。

遺品博物館2021/07/05 18:27

□遺品博物館(太田忠司 2020)

 遺産整理の現場にどこからともなく現れる、変哲もないしかしどこか奇妙な中年男、彼は、故人の命を受けて、その人生を語る一品を選定し持ち帰るために遺品博物館から派遣された学芸員だった。彼の遺品調査の過程で、故人とその家族、知り合いの必ずしも好ましくない過去、場合によっては殺人さえもが暴露されることもあるのだが、当の学芸員は我知らず選定した遺品を持って静かに消え去るのであった。
 ジャンルとしては、推理小説なのだろうが、読後感は、ロナルド・ダールの奇妙な味の小説群に似ていた。残念ながら僕が死んでも、謎の学芸員のお眼鏡に適うような遺品は残せそうにない。


遺品博物館


奇談蒐集家2021/07/05 18:45

□奇談蒐集家(太田忠司 2008) 

 「蒐集」は「しゅうしゅう」と読み、意味は「収集」と同じだが、趣味のものを集めるときによくこの漢字が使われる(そうだ)。「遺品博物館」が面白かったので、同じ作者が前に書いた「奇談蒐集家」も読んでみたら、やはり静かに面白かった。
 時空を超越してときおり路地裏に出現するバーでは、主人が「求む奇談」の新聞広告に釣られて訪れてくる人々から数々の奇談を聞き出すが、メフィストのごとき冷徹な助手は、論理的に身も蓋もない謎解きを行い俗世的な真実を暴き出す。しかし、その謎解きを真に受けた訪問者は、ときに、さらに不幸になっていくのであった。
 この作者の持ち味が、純粋な推理作家というよりは、厳密な論理考証と思わせて実は奇妙な世界に招き入れることだと良く分かった。さもありなん、作者のデビューは「星新一ショートショート・コンテスト」だった。
 

奇談蒐集家


エコリング2021/07/06 20:47

□箱は大事

 江戸川台のリサイクル店に、段ボール4箱の食器等を持ち込んだ。〆て約5千円だったが、いつでも持ち込めるので、学校等のバザーに出すよりは良かった。
 勉強になったのは、ブランド品でなくともオリジナルの箱が付いていると評価が高かったこと。箱を簡単に捨ててはいけないのだ、しかし嵩張るからなあ・・・
 あ、気が付いた。
 箱入り娘とは、そういう意味だったのか。

英語教室2021/07/07 20:41

□シエナ

 今日のお題は、イタリーはシエナ県。
 県の中心のカンポ広場では、毎年2回、町対抗の競馬が開かれる。
 各町を代表する10頭の馬が広場を三周して雌雄を決するが、広場が狭いので90秒でレースは終わってしまうというからかなり慌ただしい。観客は、時に馬から放り出されるジョッキーを広場の内側から見物するという。
 さて、教室のある公民館は今年リニューアルされたが、以前のギャラリーの場所に軽食コーナーが出来た。試しにホットサンドを食べたら美味しかった。北柏ふるさと公園のそばのパン屋「ペジーブル」の出店だった。


公民館


五輪無観客!?2021/07/09 17:52

□せっかくのチケットが・・・!T△T;
 レインチェックはないのか?

 東京都の4度目の緊急事態宣言発出のあおりを食らい、1都3県の東京オリンピックは、一律無観客開催と決定した。小さい会場ならば入れるのではないか、との一縷の望みも消え果た。大がっかりである。
 ひとえに、アベノマスクとGoToEatの同時発進に象徴される、政府のドタバタとした愚策と、最も優先すべきであったワクチン確保で遅れをとった、無能の所為である。
 と怒ってみても、やっと当たったチケットは無効となってしまったのだから仕方がない。払い戻しの代わりに、レインチェックとして、無償で次回のパリ五輪のチケット(航空券付き)と交換してくれれば、政府の評判は鰻登りに上がり次期選挙は安泰となるのだが、今の菅首相にそのような名案を期待するのは無理であろう。
 せめて、パラリンピックまでには状況が好転して、会場で観られるようになっていることを祈る。

パンパンハウス物語2021/07/09 18:46

□パンパンハウス物語(長澤あられ 2014)

 戦後の大阪にあった、米兵相手の遊郭「パンパンハウス」の4人のお姉さんの人生を、そこで育った子供の視点から、文とイラストで描いた、絵日記のようなドキュメンタリーフィクション。子供は、長じて会社員となるも、定年後、通信で美大に学び、卒業制作としてこの本を出した。
 実際は、かなり辛いことのある暮らしだったのだろうが、この本の中では、お姉さん達は、明るく優しく逞しく人生を謳歌している。法律の施行によりハウスが閉店した後も幸せに過ごしたらしい。一つの時代の記録である。
 作者は、今、新世界商店街で似顔絵を描いている由。


パンパンハウス物語