SLIM/SORA-Q快挙2024/01/26 23:26

□リアルトランスフォーマー月面へ

 日本初の月着陸実証機「SLIM」(無人)が25日、ピンポイントで月面に着陸し、その証拠写真が、搭載されていた超小型変形月面ロボット「SORA-Q」によって送られて来た。このロボット、着陸寸前の「SLIM」から球状の形で放出され、月面に着くと変形してSLIMを探し写真に撮るという優れもの。「JAXA」と玩具メーカーの「タカラトミー」等が共同開発した、いわばリアルトランスフォーマーが見事に機能したわけだ。
 偉いぞ、SORA-Q! 偉いぞ、タカラトミー!
 本当におめでとう。
 残念ながらSORA-Qが撮った写真では、SLIM:は上下ひっくり返って着陸している。このため太陽電池に光が当たらず、今は電池切れで機能が停止している。しかし、太陽光の向きが変われば電源復帰の可能性もある。
 頑張れ!
  (追伸)
 願いが叶ったのか、28日、太陽の位置の変化に伴ってSLIMの電源が復活し、写真撮影などの探査活動を再開した。昼間は百度を超える月面の過酷な環境の中で、少しでも長く活躍できることを願う。
 (追伸2)
 その後、着陸地点の太陽が沈んだため、SLIMはまた休眠したと2月1日に発表された。太陽が再び当たる2月中旬まで、SLIMが氷点下170°にいたる月の夜を生き延びることを望もう。