仏絵2024/03/12 17:50

□柏市役所市民課

 柏在住だった絵本作家 長縄えい子さんの随筆に、自作の仏絵が市役所に掲げられているとあったので観に行った。今まで気が付かなったのだが、確かに市民課の受付の前の壁に大きなタブローが飾ってあった。
 絵本とはまた違う画家の技量を見せており、なかなかの迫力である。


長縄えい子


変わり雛2024/03/03 16:27

□恐竜のお雛様

 今年の雛祭りは北陸の旅先で迎えた。
 旅館に飾ってあった伝統的な雛段と、恐竜博物館の変わり雛。


山中温泉かよう亭
福井恐竜博物館


西洋絵画のひみつ2024/02/29 17:20

□西洋絵画の秘密(藤原えりみ(著)、いとう瞳(絵)2010)

 西洋絵画の王道の一つである宗教絵画について、聖書やギリシャ神話の絵解きを中心に易しく解説してくれている本。キリスト教絵画の本質が聖書のイラストであるとの指摘は、まさに得たりや応である。


西洋絵画のひみつ


老婆は一日にして成らず2024/02/14 18:18

□老婆は一日にして成らず(長縄えい子 2006)

 佐野洋子さんもそうだが、女流画家にはエッセイが上手い人が多い。昨年84歳でなくなられた柏在住の絵本作家、長縄えい子さんもそうだ。
 一度、パレット柏の市民ギャラリーで個展を開かれたときに、姿を拝見したこともあるので親近感も沸く。近所の手賀沼の思い出話は、読んでて嬉しくなってしまう。エッセイにも書いてあるが、長縄さんが「花井山 大洞院」(柏市)に描いた壁画は、今でも自由に拝観できる。
 本書「老婆は一日にして成らず」は好評だったらしく、続編、そのまた続編と、結局「続続続続 さよなら編(2023)」まで書き継がれていった。


大洞院壁画 長縄えい子


出久根育展2024/02/12 18:15

□出久根育展 チェコからの風 静寂のあと、先のあさ

 吉祥寺美術館でプラハ在住の日本人絵本画家、出久根育の展覧会を観た。
 キツネやウサギや鳥たちがそれはそれは愛らしく描かれていた。


出久根育展


Rock Days2024/02/05 18:21

□ROCK DAYS 1964-1974(マイケル・ライドン/秦隆司(訳) 2007)

 音楽ジャーナリストがビートルイズ、ローリングストーンズ、ボブディラン、ジミヘンドリックス、ジャニスジョプリンなど、全盛期のロックスターに密着して取材したデータ原稿を一冊にまとめた本。
 煌めくロックスターたちと葉っぱを回し吸いするなど、昔のロックファンとしては羨ましいとしか思えない記者生活の産物だが、なかでも、ジャニスジョプリンのインタビューとローリングストーンズツアーへの同行記が一番思い入れが深く感じられた。




JAZZで踊って2024/01/31 19:41

□JAZZで踊って 舶来音楽芸能史(瀬川昌久 2023(文庫版))

 おおよそ昭和元年から16年の日米開戦に至るまでの、日本における舶来ポピュラー音楽(主にダンス音楽)の受容と変遷の芸能史。当時フォックストロットと言われたジャズは、ダンスホールの伴奏を中心に活動分野を広げ、タップダンサー(タッパー)と歌手との組み合わせで人気を博したことなど、知らない歴史が面白かった。
 興味深かったのは、実は日本における大衆歌謡の出発点は、ディックミネの歌った「ダイナ」などのJAZZ歌唱であり、元祖歌謡曲ともいうべき「影を慕いて」などの古賀メロディーはその後に流行したこと、そうかJAZZの方が先だったんだ。
 本書に登場するほとんどの歌手、ジャズマンは知らない人たちだが、朝ドラ「ブギウギ」で再び脚光を浴びている笠置シヅ子や淡谷のりこ、トランぺッターの南里文雄など知っている名前もあった。服部良一も日本のガーシュインと讃えられている。
 驚いたのは、昭和3年にはすでに日本初のアマチュア学生ジャズバンド「ラッカサン(Luck & Sun) ジャズバンド」が法政大学に生まれていたこと、このバンド名は、おそらく英語と日本語をかけた一番古い駄洒落じゃなかろうか。
 で結局、昭和16年の日米開戦で、「JAZZで踊って」の時代はあえなくちょん切られ、再開には終戦を待たなければならなかった。
 そういえば今年(2024年)は昭和99年、来年は百年祭だ。

 本の表紙写真は、当時大人気のタッパー中川三郎とベティ稲田を主役にした音楽映画のダンスシーン(昭和11年)、なかなかお洒落である。



テオ・ヤンセン展2024/01/17 22:46

□テオ・ヤンセン展@千葉県立美術館
 「砂浜の生命体『ストランドビースト』千葉県に上陸」

 千葉の中央港の美術館に行って、オランダの作家テオ・ヤンセンの、風を帆で受けて動くキネティックアートを見てきた。 
 会場には、「ストランドビースト(Strandbeest:オランダ語で浜の生物)」と名付けられたチューブと帆布で作られた、どこかジブリのアニメにも出てきそうな雰囲気の多くの作品が並べられていた。巨大な立体凧というおももちである。
 また、庭では作品を実際に動か(歩か)してもいたが、風がないのか人間がひもで引っ張っていた。
 なんや、引っ張るんかい?! 
          

テオ・ヤンセン展
テオ・ヤンセン展
テオ・ヤンセン展
テオ・ヤンセン展
テオ・ヤンセン展
テオ・ヤンセン展
テオ・ヤンセン展


アートプロジェクト展2024/01/11 20:53

□普通に上手だった。

 東京都特別支援学校の児童・生徒が応募した944点の絵画、彫刻などから、東京芸術大学美術学部によって選ばれた52点の作品の展覧会。ジャンルとしてはアカデミックな絵画教育を受けていない人たちの芸術と言う意味で、アールブリュットやアウトサイダーアートに属するのかもしれない。
 普通に上手だった。


上野
上野
上野


SantaFe2024/01/06 23:53

□篠山紀信さん亡くなる。

 山口百恵さんなどのアイドル写真で一世を風靡した、写真家の篠山紀信さんが4日に亡くなられていた。追悼のため、書架から「SantaFe」を引っ張り出して眺めてみる。絶世の美少女だった宮沢りえさんを写した大判の写真集は、今も確かに美しい。
 享年83歳、合掌。
 

SantaFe