アメリカ映画に見る黒人ステロタイプ2021/10/24 13:18

□アメリカ映画に見る黒人ステロタイプ(赤尾千波 2015)

 映画以前のミンストレル・ショーから「スターウォーズ」、「アバター」に至るまでの、アメリカ映画での黒人類型の変遷を扱った人文科学の本。著者は富山大学の教授で、出版元も富山大学出版会とあるので、講義のテキスト用と思われる。
 これによれば、「スターウォーズ」の宇宙人には間抜けな「クーン」の、「エイリアン」には性的に強力な「悪玉男性」の、「アバター」には、万人に好かれる「ノーブル・サヴェージ」の黒人類型が見られるそうだ。
 それはそうなのかもしれないが、何か他人事の分析だ。
 日本人の学生に教える日本の大学の教授として本当に分析すべきは、黒人のではなく、アメリカ映画に見る日本人(またはアジア人)のステロタイプではないか。
 「グリーン・ホーネット」の空手マン、カトーから、「ゴジラ/KING OF THE MONSTERS」で渡辺謙が演じた自爆する科学者、芹沢博士まで、当事者視点での分析を教授の次のステップとして期待しよう。


映画に見る黒人のステロタイプ


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