帝都大戦不発2018/04/01 20:07

□アラマタ美術史(荒俣 宏 2010)

 冒頭、我々現生人類(ホモサピエンス)がネアンデルタール人との生存競争に勝ち残ったのは、絵が描けたからではないかという仮説が提示され、以降、絵画の魔法について東西(というか日本と欧州)の歴史がひもとかれる。
 読んでる間は、ふむふむと頷いたと思ったのだが、一か月たってみるとどこに感心したのか思い出せない。うすらぼんやりと、意外にまともな講義だったなあという印象しかないのだ。例えれば、邪かましいセシル・テイラーを聞こうとしたら、端正なエリック・サティが出てきたみたいなもんだ。
 やはりこの人には、怨念に満ちた怪奇面妖な暗黒美術史を話してほしかった。
 昔の奇人も、成功してエスタブリッシュメントになったら、灰汁が抜けた?
 あ、最近の研究では、スペインの洞窟で見つかった壁画は、ネアンデルタール人の描いたものと判明したらしい。彼らの方が先に絵を描いていたのだ。


荒俣宏


運河の桜2018/04/01 20:10

□実は日本で一番長い運河の桜並木

 実は日本で一番長い運河は、有名な小樽運河ではなくて、ここ利根運河なのであるからして、運河の桜並木としても、ここが一番長いということになる。
 今年は、どこでも平年より10日程度花の時期が早いようで、運河の桜も大満開で素晴らしかった。それは良いのだけれど、この調子だと、週末に予定されている「利根運河の桜まつり」のころには、すっかり散っていると思われ、桜まつりのチラシを配ってくれた地元ボランティアの人も苦笑いをしていた。
 そういえば、桜とともに、菜の花もまた満開になりつつあるのであった。


利根運河
利根運河
利根運河
利根運河
利根運河


吉高の大桜2018/04/02 20:44

□今年ももりもりと咲いていた

 今年は、他の桜名所と同じく、印旛の吉高の大桜もすでに満開と聞いたので、あわてて観に行く。人出の少ない平日に気軽に出かけられるのがポストさらりまんの有難い処だ。
 いつものように、先ず、松虫寺の枝垂れ桜を観てから、吉高の大桜を拝観する。地元の方の手入れがよろしいのか、樹齢数百年にもかかわらず、樹が年々元気になり、花が益々もりもりと立派に咲くようになった。
 季節限定の峠茶屋で、名物の筍ご飯を食べてから、帰宅。
 途中で今井の桜に寄る。


松虫寺
松虫寺
             松虫寺の枝垂桜

吉高の大桜
吉高の大桜
吉高の大桜
吉高の大桜
吉高の大桜
吉高の大桜
             吉高の大桜


今井の桜2018/04/02 21:04

□散り染めし花筏

 今年の桜は開花が早かった分、散るのも早くて、今井の桜もはや、花筏であった。
 これもまた、風情のあるもんである。


今井の桜
今井の桜
今井の桜
今井の桜


桜の見納め2018/04/04 18:21

□散るのも早い

 今年の桜は咲くのも早かったが、散るのも早かった。
 柏市街から手賀沼岸へと歩いてみたが、みんな赤茶けていた。 
 週末の7日(土)、8日(日)で桜まつりを予定している地域の方には、同情を禁じ得ない。ナイトアップの期間を短縮した名所も多いようである。


柏・桜散る
柏・桜散る
柏・桜散る
柏・桜散る
柏・桜散る


樹さき(柏)2018/04/04 18:36

□筍尽くし

 毎年この季節になると、大堀川沿いの「樹さき」に出かけて、筍尽くしの会席を食べる。今年も、敷地内でとれた筍は、とりわけ最後の土鍋ご飯は絶品であった。
 平日の昼間に、こんな処で、昔の同僚は今働いているんだなあと思いながら、のんびりと筍をつまみに純米酒を傾けていると、退職おじさんの幸せを感じるのであった(給料は入らないので筍生活だけど)。


樹さき
樹さき
樹さき
樹さき
樹さき


169人の漫画道2018/04/05 12:17

□漫画家誕生(中野渡淳一 2006年)

 信濃毎日新聞に連載されたインタビュー「マンガ家の世界」をまとめた単行本、169人のマンガ家が掲載されている。おそらく刊行時点での人気作家であろうが、僕は、半分以上知らなかった。いつのまにか随分と時代から乗り遅れていたんだ。そういえば前は通勤のおともに抱えていた「モーニング」もここ数年読んでいないなあ。
 という訳で、小父さんにとっては、漫画再入門のような本だった。
 「水木しげる」や「藤子不二雄(A)」のような超有名な作家も収録されているが、興味深いのは、まだ知らなかったマンガ家たち。「パルコキノシタ」のET(グレイ)のような顔の表現には惹かれるな。
 夭逝した「中尊寺ゆつこ」の記事に合掌。


中野渡淳一


面白い英語表現は?2018/04/05 12:36

□英語にない日本語 日本語にない英語 (ノーマン・カッツ 2015)

 退職小父さん、小母さんで、英会話教室に通う人は多い。中には、自分の娘が渡米して結婚して子供を産んだので、その孫とおしゃべりしたいとか、はっきりとした目的を持っている人もいるが、僕も含めて、なんとなく知的なひまつぶし、サークル的な人間関係をもとめてくる人も多いいようだ。
 そんな人にお薦めな本かもしれないと思って読んでみたのがこの本だったが、今や日本語になった「ディスる」の元が「disrespect」だと分ったのは良かったが、他には、雑学的にそれほど面白い表現は書いてなかった。
 ただ、著者の解説は分かり易かったので、次作としては、「shithole」など、最近色々とwordingで物議を醸している「トランプの使う英語」と言うのを出して欲しい。


ノーマン・カッツ


ばちあたり2018/04/05 23:44

□ビリケン様の受難

 運河の桜を観に行ったら、いつの間にか道路際のビリケン様の祠が新しく立派になっていて感心したのだが、今夜、TVを見ていたら、そのビリケン様が倒されて頭部も破損し、さい銭箱も持ち去られたというニュースが流れてびっくりした。
 調度、僕が桜見に行った次の日の夜に発見されたとのことであるが、ばちあたりこの上ない。天罰が落ちるであろう。
 運河のビリケン様は、建立後百年以上の、現存する国内最古のビリケン像という。


びりけん様受難


墓参2018/04/06 23:14

□風の強い日だった。

 墓石を洗い花をいけ線香をあげた。
 強風だったので、街路灯のたれまくが一反木綿みたいにたなびいていた。


強風