幻想の肖像2023/10/13 15:39

□幻想の肖像(澁澤龍彦 1985(初版は1975))

 「シモネッタ(ピエロ・ディ・コシモ)」から「トルコ風呂(アングル)」まで、36枚の美女(そうでない人もいるが)の肖像画を、さすがの博学で解説している。
 「婦人公論」に連載したエッセイを編んだものだが、半世紀近く前の本なので掲載された名画も、レオノール・フィニーの「泉を守る女」を除けばすべて男性作家のものだ。選も評も男性視点で偏っているのは否定しがたいが、読者の女性も教養ある男性の女性観を聞くのを楽しんでいた時代だったのだ。
 白眉は、ルーカス・クラナッハの「ユディット」、舌なめずりしそうな表情で敵将の首をを寝技でちょん切った愛国の寡婦は、絵画では大変人気のあるテーマだ。
 三島由紀夫が絶賛した「珊瑚採り(ヤコポ・ツッキ)」も紹介されている。


澁澤龍彦


JFAビル解体2023/10/13 18:22

□粛々と進む。

 旧日本サッカー協会(JFA)ビルの解体が粛々と進んでいる。
 「サッカー通り」の名前はどうなっちゃうんだろう?


旧JFAビル


リース栗鼠2023/10/13 18:26

□駄洒落なんだ。

 信号待ちのトラックの荷台に、漫画風のリスの絵。
 そうか、リース会社だからリスなんだ。