20世紀美術講座 ― 2023/06/09 19:15
□青春20世紀美術講座
激動の世界史が生んだ冒険をめぐる15のレッスン(新見 隆 2023)
キューレターで美大教授の著者が20世紀美術を様式(キュビズム等)というか運動(ダダイズム等)というか毎に分けて解説した現代美術入門。
マルセル・デュシャンを「20世紀で最も重要な美術家の一人」と評価する一方、アンディ・ウォホールなどは駆け足で済ます。ステラは触ってももらえない。ロシアアヴァンギャルドはじめロシア系作家の20世紀美術への貢献の大なることが語られるが、ロシアがウクライナへの侵略している今の時点で読むと複雑な思いがする。
一般の美術愛好家にはあまり知られていないアルフレッド・ジャリへの言及は嬉しい。アウトサイダー・アートを20隻美術の文脈に組み入れる視点も新しいと思う。
図入りで紹介されている石上純也設計によるアートビオトープ那須の「水庭」は、見てみたいけど拝観料が微妙(ガイド付ツアー2970円)。
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