分かれてくっつく話 ― 2018/11/28 15:33
□騎士団長殺し(1)顕れるイデア編(2)遷ろうメタファー編(村上春樹 2017)
出版以来、1年たったので、ネタバレも構わんだろうと思って書くが、離婚した夫婦が色々あって、また元の鞘に収まる話である。夫婦ともに色々あるのだが、2人の相互干渉という訳ではなく、物語は夫婦別々に進んで行き、その内の旦那側の事件を分厚い2冊セットで読ませるのが本書である。
文章がとても上手いのと、例えば画家の創作心理に関する細かな描写などディテールが素晴らしいので、ついうかうかと読んでしまったが、痴話げんかに幻想小説の衣を被せたもののように感じた。
それにしても、村上さん、御年68才(執筆当時)にして、必ず2回戦を戦い抜くことをしつこくアピールしているのは何故だろう。
出版以来、1年たったので、ネタバレも構わんだろうと思って書くが、離婚した夫婦が色々あって、また元の鞘に収まる話である。夫婦ともに色々あるのだが、2人の相互干渉という訳ではなく、物語は夫婦別々に進んで行き、その内の旦那側の事件を分厚い2冊セットで読ませるのが本書である。
文章がとても上手いのと、例えば画家の創作心理に関する細かな描写などディテールが素晴らしいので、ついうかうかと読んでしまったが、痴話げんかに幻想小説の衣を被せたもののように感じた。
それにしても、村上さん、御年68才(執筆当時)にして、必ず2回戦を戦い抜くことをしつこくアピールしているのは何故だろう。
黄色と紅 ― 2018/11/28 20:56
□けなげな銀杏と冬を告げる山茶花
今夏の台風と塩害で葉を痛めつけられて、黄葉はもはや無理かと思われた柏公園の銀杏並木だが、今日見ると、風に晒されていなかった側の葉っぱがけなげにも生き延びて、黄金色に輝いていた。
その先の柏ふるさと公園では、生け垣の山茶花の紅い花が咲いていた。これが咲くと冬将軍の到来も近い。
今夏の台風と塩害で葉を痛めつけられて、黄葉はもはや無理かと思われた柏公園の銀杏並木だが、今日見ると、風に晒されていなかった側の葉っぱがけなげにも生き延びて、黄金色に輝いていた。
その先の柏ふるさと公園では、生け垣の山茶花の紅い花が咲いていた。これが咲くと冬将軍の到来も近い。
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