宇宙舟歌2024/04/28 14:17

□宇宙舟歌(R・A・ラファティ/柳下毅一郎(訳) 2005)

 ほら話SFの大家ラファティの初期長編とあって読んでみたが、昔「SFマガジン」で慣れ親しんだ痛快な馬鹿話とは少し違う、どこかバロウズにも通ずるサイケな叙事詩であった。痕跡はあってなきがごとしであるが、一応ホメロスの「オデッセイア」を下敷きにしているらしい、映画「2001年宇宙の旅」と兄弟みたいなもんかも。


のどぐろの塩焼き


愛しのジャズメン2024/04/28 23:37

□愛しのジャズメン、同2(小川隆夫 2007)

 本職医者の筆者がニューヨークに留学中にジャズクラブに入り浸りながら、ソニーロリンズやマイルスデイビスなど伝説的ジャズメンと知り合い、その後も縁を活かしてレコードプロデューサーを務めるなど、羨ましすぎるJAZZ体験を2冊にまとめた本。
 チックコリアやハービーハンコックなど著名アーチストの人柄が分かる思い出話が満載されていて楽しい。ニューヨークで客死(2015)した天才ピアニスト プーさんこと菊地雅章の現地での活動が書いてあったのも嬉しかった。


愛しのジャズメン
愛しのジャズメン