ゴッホー最後の3年2023/03/19 23:50

□ゴッホ-最後の3年(バーバラ・ストック/川野夏実(訳) 2018)

 プロバンスでのゴーギャンとの共同生活の破綻、かの耳きり事件、てんかんの発作から入院、そして自殺に至る、ゴッホ最後の3年間を描いたグラフィックノベル。
 作者はオランダの漫画家で、単純化され美しく彩られた絵柄のせいか、死を目前にしたゴッホの創作意欲の高まりと画家として急速に完成されていく様が、なんだか楽しそうに描かれる。実際、ゴッホの絵は、注目され売れ始めてさえいたのだ。
 物語は、かの有名な黄色い麦畑の上を飛ぶ無数のカラスの場面で唐突に終わる。
 拳銃自殺は描かれず、為に読者の心の中でゴッホは永遠に生き続ける。


ゴッホ


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「手賀沼」の読み方は? ひらがなで答えてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://eastworld.asablo.jp/blog/2023/03/19/9570603/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。