パラサイト2020/07/21 17:32

□パラサイト 半地下の家族(ポン・ジュノ監督 2019 韓国映画)

 世界のクロサワも獲れなかったアカデミー賞作品賞を、アジア映画(非英語作品)として初めて受賞した、映画史上に残る韓国映画。監督は、「グエムル 漢江の怪物 2006」で、日本のSFファンにもおなじみのポン・ジュノ。
 冒頭の話の展開は、なんとかして大富豪の家に寄生虫のように入り込もうとする貧困家族の手練手管をコメディタッチで描いていて、日本の「万引き家族」にも似て楽しいのだが、後半に大きなどんでんがあり、陽気さは消え去り、阿鼻叫喚のカタストロフィーになだれ込んでいく。
 僕は、この終わり方は陰惨だと感じたが、批評家はこの映画を絶賛した。テーマの追及におけるこの徹底さが世界に通じる韓国映画の強みなのだろう。ともあれ、2020年のアカデミー賞は、ディズニーとは真逆の世界観の映画が獲ったのである。
 

半地下の家族


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