さみしいネコ2020/07/13 16:06

□さみしいネコ(早川良一郎 1981)

 もともとはサラリーマンだったが、自費出版した「A STUDY OF SMOKING/けむりのゆくえ」が日本エッセイスト賞(1973)を受賞した、著者の定年後の生活を綴った自伝的な随筆集。ロングセラーで、2005年に再版されている。
 定年後の生活が、銀座散歩を中心に、戦前の風景と重ね合わせられながら淡々と語られる。本人は出世とは縁のない、しがないサラリーマンだったと書いているが、戦前に英国留学もし、戦後は経団連の事務局に勤めていたので、まずはエリートであろう。文章がうまいのは、企画書、報告書の類を書きなれているからと思われる。
 定年間近の人は、読んでおくと、何かの備えになるかもしれない。


さみしいネコ


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「手賀沼」の読み方は? ひらがなで答えてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://eastworld.asablo.jp/blog/2020/07/13/9302503/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。