宗教2世 ― 2023/08/22 19:40
□宗教2世(荻上チキら 2022)
昨年の安倍元首相の銃撃事件を契機に沸騰した、主にカルト的な宗教の両親に育てられた所謂「宗教2世」問題を取りまとめた一冊。ネットなどで集めた当事者の生の声に基づいて問題の複雑さ、根深さを語っている。
社会科学系の学術調査に近い分析方法をとっているため、堅く読みにくい部分もあるが、それだけ客観的であることを意識したのであろう。
対象の宗教は主に「創価学会(仏教系)」、「旧統一教会、エホバの証人(キリスト教系)」ならびに「その他(神道系等)」である。
大雑把な印象では、創価学会は、宗教的な縛りが緩く(その代わり選挙協力を強いられる)、一番きついのはエホバの証人(輸血の禁止)、旧統一教会は性的な制約が厳しい(合同結婚式の強制)らしい。普通のキリスト教のような大手も全く問題がない訳ではなく、親からなんらかの宗教的な押し付けを感じた人もいるようだ。
また、2世本人が共通して言うのは、母体の宗教団体をなくすのが必ずしも最終解決にはならないという懸念、結局似たような他の宗教に行くのではないかと。
ところで、貴方は、親から宗教教育を受けましたか?

今日の白鳥親子 ― 2023/08/22 20:01
□白鳥も雨宿り
晴れているようでも西の方の台風の影響か、ときおり天がにわかに暗くなりどしゃどしゃと降って来る。白鳥も、水鳥なのに降られて濡れるのは嫌なのか、あわてて葦のかげに身を隠す。


説明会 ― 2023/08/25 19:31
□どよ~ん
またうんざりとする説明会を聴講する。
この国の役人は国力を削ることに熱心で有能だ。

GOTO能 ― 2023/08/25 22:39
□狂言・樋の酒、能・乱(和合)@おおたかの森ホール
日本全国能楽キャラバン千葉講演を見て来た。一番安い1500円の席だったが演者が蹴られることもなく、愉快なコメディと豪華な衣装の古典芸能が楽しめた。
狂言も能も、酒の楽しさを主題にしたもので呑兵衛の僕は大満足。大枚払って熱海まで見に行った公演より見応えがあったような気も、伴奏もビッグバンド?だった。
残念だったのは、こんなに内容が良くてお手軽な見料なのに、客席がスカスカしていたこと、劇場主催でなかったので宣伝不足だったのだろうか、惜しいことだ。
近くに「GOTO能」が来たら、一番安い席で良いから見に行ってほしい。
伝統を途絶えさせないために。

英語の勉強 ― 2023/08/26 20:28
□アーキタイプ(Archetype)
教室で Timeless Tale という言葉が説明され、基本の物語と言ったような説明があった。カタカナで原型と言う意味でよく使われるアーキタイプ(Archetype)と同じような意味かと聞いたら、Archetypeは、性格の類型を示すときに使われる言葉と教えられた。同じ原型でも使い方が違うのだ。
知らんかった(汗)。
良く知られたアーキタイプとしては、「Damsel in Distress(囚われの姫、窮地の女性)」がある。無論、白馬に乗った王子様が助けに行かなければならない。

うさぎが鬼に会いにいく ― 2023/08/27 14:11
□うさぎが鬼に会いにいく(中村うさぎ 2007)
「週刊文春」に、軽妙な筆致ながら、買い物中毒など自らの壮絶な体験を連載して人気だった中村うさぎ氏が、大変癖のある人たちにインタビューしてまとめた本。
最初は、「鬼=人殺し」との対談集にしたかったらしいが、取材に応じてくれる殺人者がそうそう大勢いる訳もなく、結局、佐川一政氏(パリ人肉食殺人)、植垣康博氏(連合赤軍リンチ殺人)、三浦和義氏(ロス疑惑の銃弾事件)でネタ切れとなり、あとは心に鬼を抱えていそうな人くらいにしたようだ。次の11名が収録されている。
・佐川一政(作家)
・植垣康博(元・赤軍兵士)
・三浦和義(作家)
・岡留安則(元・『噂の真相』編集長)
・釣先清隆(死体写真家)
・鈴木邦男(右翼活動家)
・バクシーシ山下(アダルトビデオ監督)
・日野日出志(漫画家)
・マツコ・デラックス(ドラァグクイーン)
・田嶋陽子(女性学学者)
・鈴木啓之(牧師)
一番強烈なのは、やはり佐川氏で、寸評も「平気で嘘をつく男」と凄い。これに対して本人は、「自分を『嘘つき』呼ばわりする中村うさぎは作家ではない」と激怒したそうだ。その佐川氏は昨年亡くなった。日本の殺人罪裁判では無罪となった三浦氏も、本書出版後に渡米先で逮捕され、留置所で自殺した。時は飛ぶ。
冒頭3人に比べれば、後の8人は、鈴木氏(この人も先日逝去)にしろ、日野氏(うさぎ氏の記事はほとんどファンレター)にしろ、異能の人ではあってもしごくまともである、立派な学者もいる。そんな中では釣先氏が一番鬼気迫り、狂気と恐怖を感じた。今やTVの女王となったマツコ氏も入っているが、何かお気の毒である。
おもしろくて、為になる?本。

札幌事件(3) ― 2023/08/27 20:08
□サロメ!?
精神科医の親娘3人が逮捕された札幌首なし死体事件の続報によると、事件後に父と娘はダンスクラブを訪れていたそうだ。家の浴室に置かれた被害者の「首」と併せ考えると、どうしてもヨハネの首を掲げて踊るサロメの絵が浮かんでくる。
三島由紀夫だったらどうこの事件を描写するであろうか?

今日の白鳥親子 ― 2023/08/29 15:32
□水鳥も水浴び。
暑いので白鳥も水浴びしてる。
後ろに映っているのは手賀沼の怪獣テッシー(嘘)。

ジャニーズ問題 ― 2023/08/29 22:32
□ショービジネスの世界に潜むもの
ジャニーズ事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」が調査結果を公表し、ジャニー喜多川前社長(2019年死去)による長年の性加害問題を認定した。これを受けて、同事務所では出直しを図るため、前社長の姪である藤島ジュリー景子現社長の辞任や、事務所名の変更が行われると見られている。
言わば自分の会社から断罪されたジャニー喜多川氏であるが、それまで例のなかった少年アイドルグループというジャンルを確立し、それをほぼ寡占的に扱う事務所を一代で育て上げ、日本の芸能界を支えて来た貢献は否定できない。平成のJ-POP史の1/3くらいはジャニーズ・アイドルで占められるのではないか。
ジャニーズのタレント採用はジャニー氏がほぼ一人で行っていたとされ、将来売れそうな少年の天性を見抜く眼力が、ジャニーズ大成功の要であったのは間違いなかろう。ジャニーズの栄光は、実はジャニー氏の性的嗜好と表裏一体の審美眼によるものかも知れないのだ。
ハリウッドの神と呼ばれたワインスタイン氏のセクハラ裁判を聞いた時にも感じたのだが、ショービジネスの世界には何か邪悪な天才がいるものらしい。

吉祥寺再訪 ― 2023/08/30 21:48
□当て外れ
またまた吉祥寺に行く、用事を済ます。
駅前で、五郎氏のごとく昼食の店を探すが美味そうな処は見つからず。
ペンギン美術展も休日だった、嗚呼。
根拠不肖ながら、某漫画家のカラフルな邸宅建設が契機となって地域の景観色彩ガイドラインが出来たのではないかと言う風説を聞く。

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