酒にまじわれば2022/09/15 19:00

□酒(しゅ)にまじわれば(なぎら健壱 2008)

 中島らも亡きあと、ひとり、のんだくれ文士楽師の牙城を守る、なぎら健壱のエッセイ集。88編の小話が楽しめるので大変お徳だ。
 なんせ14年前の出版なのでスマホのスの字も出てこないし、ぼろくそに言われている幻の銘酒が(多分)「越乃寒梅」だったりするところは時代を感じさせたりもするのだが、酔っ払いの本質は不変なので面白さも不変である。
 絶品は「洋酒、カムス」、貧乏呑兵衛とブランド・ブランデーのファーストエンカウンターは涙なくしては読めない、捧腹絶倒。
 所(ジョージ)画伯が酒の上で描いたバッタと見紛う雀の水墨画、是非、画像で見たかったなあ。


酒にまじわれば


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