サイボーグ化手術 ― 2021/02/12 23:55
□一泊入院
人造人間キカイダーの放映から49年、ジローは、加齢によりもやもやと弱った視力を改善すべく、暗い洞窟を潜り抜けて、悪の組織ダークの人体改造基地に潜入し、光明寺博士のサイボーグ手術を受けるのであった。
人造人間キカイダーの放映から49年、ジローは、加齢によりもやもやと弱った視力を改善すべく、暗い洞窟を潜り抜けて、悪の組織ダークの人体改造基地に潜入し、光明寺博士のサイボーグ手術を受けるのであった。
手術椅子に括りつけられたジローの目に光るメスが差し込まれ、奇怪な音とともに水晶体が破砕されると、プラスチックレンズがぐりぐりと装着された。
「うまくいった」、光明寺博士が呟いた。
「しまった」、でなくて良かったと思うジローであった。
しかし、数時間後、眼帯を解かれたジローの視界は白い霧の中、大きな字も読めないほどであった。
しまった、博士に騙された!
博士はやはりプロフェッサー・ギルの配下になっていたのだ。臍を噛みながら、夕食を食べるジロー、病院食にしては美味かった。
一夜明けると、目の霧はだいぶ薄れていた。手術の腫れが引いたのであろう。改造人間となったジローを冷然と観察する光明寺博士。
「うむ、君の場合、視力はそれほど変わらんかもなあ~」
手術前に言ってほしかったと思うジローであった、あんなに怖い思いをして手術を受けたのに・・・、しかし、囚われの身では迂闊なことは言えない。
お会計を済まして人体改造基地を脱出したジローは、これまでの眼鏡を試しにかけてみた。あ、遠くまですっきりと見える!
喜ぶジロー、視力自体はさほど変わらなかったが、見え方が鮮明になったのだ、これでまた戦える。安心して、ギターを背負い、仮面ライダーから借りたサイクロン号に跨って、お家に帰るジローであった。
To be continued.
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