科学のトリビア ― 2025/04/29 19:52
□現役東大生が知っている科学のトリビア
(粟津絵里、岡田将典、弁元健太郎 2014)
重力とか熱力学とか、なんとなく理科の時間に教わったような気がするが、実は朧な知識のお浚いをさせてくれる科学の解説本。重力の概念は、ギリシャ時代のアリストテレスの、物体は宇宙の中心に向かうという考え方にまで遡れると言うのは確かにトリビアだった。当時、宇宙の中心は地球だったので、物みな地球の中心に落ちてくると考えた訳だ、なるほど。
ポピュラーサイエンスとしてとても良質な本だが、「現役東大生が知っている」とわざわざタイトルに付けている理由は、著者3人が皆、東大のサイエンスコミュニケーションサークルに入っている現役学生だから。頭も良いが文も上手い、大したもんだ。
巻尾で気候変動問題に関する控えめな慎重論が付記されているのは、出版元((株)エネルギーフォーラム)への忖度かな?

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