原発亡国論2021/05/08 20:17

□原発亡国論-3.11と東京電力と私-(木村俊雄 2021)

 10年経って、いまだにあの過酷事故の全容が完全に解明されたとは思えない1Fについて、そこで炉心設計(核燃料棒の配置)に従事していた元東京電力のエンジニアが書いた本ということで、興味を持って読んだが、特に新しい解析はなかった。
 著者は、東電在社中に、津波による電源喪失の懸念を上司に進言したが取り上げられず、退社して原発の危険性を訴えた。そのため、津波によるメルトダウンを事故前に予言した唯一の専門家として注目された。
 本の主張は、徹底した省エネと可能な限りの自家発電生活により、巨大電力のグリッドから離れて脱原発に進もうというもの。原発推進の元凶として、資産ベースで「適正利潤」が保証される「総括原価」方式をあげている。


原発亡国論


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