美猫2021/02/01 16:13

□器量よし。

 散歩中に猫を見た。
 美猫である。


猫


節分2021/02/02 23:37

□今年の節分は一日早い。

 今年の「節分」は37年ぶりに2月3日ではなく2日だ。実は節分の定義は「立春」の前日なので、今年は立春が一日早いということだ。何故立春が一日早くなったかというと、4年に一回のうるう年の1日が蓄積した部分を今年調整するためだそうだ。
 今一よくわからんが、そんなわけで今日が節分なので、スーパーで恵方巻を買ってきて、今年の恵方である南南東に向かって食べた。
 んまい、んまい。
 明日から暦の上では春が始まる。

山下清の放浪日記2021/02/03 23:01

□山下清の放浪日記(池内紀(編) 2008)

 放浪の貼り絵画家 山下清(1922-1971)の日本全国を巡る放浪日記。
 主演の芦屋雁之助のイメージが強烈な、かの「裸の大将放浪記(1980TV、1981映画)」の原作である。もちろん本人が書いている。
 福祉型障害児入所施設「八幡学園」を定期的には抜け出しては、戦中、戦後の日本を、縦横に放浪する山下画伯。放浪の拠点として、我孫子、柏、松戸あたりをぐるぐると回遊するので、地域住民としては、読んでいて大変面白い。
 山下清の貼り絵の素晴らしさは、万人が認めるところだが、彼の文才もまた素晴らしい。朴訥でときどき「てにおは」がおかしくなり、牛の涎のごとく切れ目なく繋がる言文一致体が特徴だが、言わんとすることははっきりわかり、なんとも味わいが深い。
 読んでいて興味深いのは、山下画伯は、弁当屋や魚屋で働いて貯めた旅行資金を除くと、放浪中の食と電車賃などのほとんどをお貰いで賄っていたことだ。住は、駅に寝泊まりである。
 本人は「ルンペン」と自称してるが、どの町でも、辛抱強く家を5~6軒も訪ねて歩けば、むすびか小銭くらいは恵んでくれたのである。戦争末期や敗戦直後の、日本が食糧難や貧乏のどん底にいた時期にも関わらずである。
 当時の日本、特に田舎では、貧しくとも人情が、社会からはみ出した浮浪者を許容する気分があったのである。今、同じことをすれば、野垂れ死にか、どこかで事件に巻き込まれていたであろう。社会の豊かさとは何か、考えると不思議な気がする。
 山下画伯には、戦後有名になってからの、欧州ぶらり旅の日記もあるという(これはさすがにルンペン行脚ではなく、保護者兼タニマチの式場隆三郎医学博士が引率。)。今度はそれを読んでみよう。あ、ツタヤで裸の大将のビデオも借りなくては。


山下 清


□裸の大将一代記 山下清の見た夢(小沢信男 2000)

 ついでに読んでみたドキュメント作家による山下清伝。山下の戦争観や天皇感などを考察して、時代の中に位置付けようとしているが、それが却って内容を固くつまらなくしている。副題にある「山下清の見た夢」とは何かもはっきりとしない。表紙の困ったような自画像が、俎上に載せられた清の困惑を示しているようだ。
 山下の評伝で感心したのは、版画家の池田満寿夫と、山下の保護者であった式場隆三郎の弟である編集者式場俊三が共著した「裸の放浪画家・山下清の世界―貼り絵と日記でたどった人生 1993)」だ。
 土台、山下のような異才(今の言葉でいえばサヴァン症候群か)を評するには、画家として分析するか、それとも身近な立場から人間性を語るしかないのではないか。


山下清


ウルフウォーカー2021/02/04 22:48

□Wolf Walkers(トム・ムーア監督 2020)

 狼に跨り髪を振り乱して疾走する少女のアニメとくれば何を連想するであろうか?
 当然「もののけ姫(1997)」である。
 この、絵本のように綺麗な森の中で展開する、少女と狼と邪悪な文明のドラマは、チラシによればケルト伝説に基づいたものであるが、僕にとっては、明らかに宮崎勲アニメに影響を受けたジブリの子である。
 なので、同じように、とても、美しく、そしてほろ苦い。
 最近のニュースによると、本作も、かの大ヒット「鬼滅の刃」などとともに、2021年のアカデミー賞長編アニメ部門にエントリーされている。


Wolfwalker


湯島の梅2021/02/05 16:18

□もう咲いている。

 湯島天神の梅が咲き出した。
 今年は早いような気がする。


湯島天神
湯島天神


湯島の梅2021/02/05 19:11

□梅は咲い~たか、

 湯島天神の梅が咲き始めていた。
 もうすぐ春ですよ。


湯島天神の梅


シラサギ2021/02/06 16:21

□逆さビルの上のサギ

 シラサギと高層ビルとの2ショット。


不忍池


押井守のニッポン人って誰だ!?2021/02/06 17:26

□押井守のニッポン人って誰だ!?(押井守・渡辺麻紀共著 2020)

 アニメ「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995)」で名を馳せた押井守監督の日本人論、映画ライターの渡辺麻紀が聞き役を務めた対談形式である。新型コロナ禍にも少し触れている。
 僕としては、SF畑の押井監督とあって、自由自在な枠組みのない議論を期待したのだが、わりと普通の国体論であった。確かに、警察ロボットの活躍するシリーズが代表作の監督なのだから、そうなっても不思議はないのだが、すこしがっかりした。駄洒落で言うと「オシイ」のだ。
 ほぼ同じような主張は、イザヤ・ベンダサン(山本七平)が、すでに「日本人とユダヤ人(1970)」でしている。尤も、監督に言わせれば、50年たっても日本人に進歩がないから、自分が又言ったということなのだろう。
 印象深いのは押井が日本人の特徴を、映画「日本沈没(1973)」で政界の黒幕が宣った名(迷?)科白「何もせんほうがええ。」に集約したこと。確かに、ここ一年の日本政府のコロナ禍対応を見ると、説得力のある見解である。


押井守
押井守


緊急事態宣言延長2021/02/07 16:29

□なかなか先が見えない。

 緊急事態宣言が一か月延長された。
 柏でも飲食店は大変で、閉店も相次いでいる。


柏ビール


小春日和2021/02/07 16:34

□啓蟄にはまだ一か月ほど早いのだが・・・

 暖かな日差しに誘われて、人々がぞろぞろと遊歩道に湧き出していた。


手賀沼CR