塀の上の猫2020/09/03 18:45

□あんよの肉球が可愛い。

 柏市役所近くの諏訪神社の隣の豪壮な家の塀に、びっくりする形で寝そべっている猫、あんよの裏のピンクの肉球が見えて可愛い。


神社猫


ロボ・サピエンス前史2020/09/03 20:45

□ロボ・サピエンス前史 上・下(島田虎之介 2019)

 ロボットの進歩が頂点に達し、人間のお世話をするのに飽いたロボットたちが自らを情報体に変えて宇宙に飛び立っていくまでの進化史を描く、ロボット版の「幼年期の終わり」。
 深部地下に設置された高レベル廃棄物処分施設の25万年に及ぶ管理を任されたロボットが、人類が(多分)絶滅した後も延々と施設の番人を務めるエピソードが、色々な意味で妙にリアルであった。


ロボ・サピエンス前史


老舗居酒屋の閉店2020/09/05 19:28

□三十年以上お世話になったお店

 いつもの「吉春」で、いつものように安くておいしいつまみと枡酒を楽しんだのだが、会計のときに驚いた。勘定場に今月末で閉店の張り紙がしてあったのだ。
 「吉春」はもともと、柏の東口と西口に計3か所の店舗を持つローカルチェーンだったのだが、近年は西口の本店だけに規模を縮小していた。それでも地元に根付いた大型店として賑わっていたと思っていたのだが、いきなりの閉店通知であった。大箱なだけに、禁煙令とコロナ禍のダブルパンチが響いたのではなかろうか。
 柏に居を定めてから三十年以上お世話になっていただけに、「吉春」の閉店には、仰天して悲しくなった。誠に残念なことである。せめて、長年の感謝の気持ちを込めて、閉店までにできるだけ訪れることにしよう。


吉春


手賀猫2020/09/05 23:34

□熊谷守一の猫みたいだ。

 手賀沼散歩、手賀沼漁協の直販コーナーの野菜棚の下で猫がのんびりとしていた。影の中で白黒毛並みの体形が単純化されて、まるで熊谷守一の絵の猫みたいだった。水際には紫陽花みたいな、でも紫陽花ではないピンクの花が咲いていた。


手賀猫
手賀沼


百日紅2020/09/06 23:54

□真夏の花

 道の駅「しょうなん」に野菜の買い出し。
 レストランでアイスクリームを頬張ると、目の前に見事な百日紅の花。
 

百日紅


柏市民ギャラリー合同展示会2020/09/07 15:04

□手賀沼の蓮の絵など

 パレット柏の「柏市民ギャラリー」で開かれる合同展示会(9/4~9/7)に個人参加し、水彩等6点を展示した。出品料は、およそ2m四方の展示パネルを二面、4日間借りて計4千円、つまり一日千円だったので、場所を考えると格安だ。
 感想帳を置いておいたら、いろいろと好意的に書き込んでくれていた。
 ありがたいことである。

 (出品作)
 ・手賀沼の蓮(F8 水彩)
 ・手賀沼の白鳥(F6 水彩)
 ・新緑の大堀川(F6 水彩)
 ・北柏ふるさと公園の桜(F4 水彩)
 ・北柏ふるさと公園の向日葵(A5 色鉛筆)
 ・自画像(ぬいぐるみ)(F6 水彩)
 

パレット柏

柏市民ギャラリー合同展示会


三体II黒暗森林2020/09/09 18:56

□怒涛の中華SF再び
 「三体II 黒暗森林 上・下」(劉 慈欣著 大森望ら訳 2020)

 怒涛の中華SF「三体」三部作の真ん中の巻、いわばサンドイッチのパンとパンとの間に挟まれた具、ベーコンとトマトとレタスにあたる部分で、一番おいしいと評判だ。
 三体艦隊が地球に向けて出発してから、地球艦隊を圧倒的な技術力で撃破するも、地球人の奸計にはまって追い返されるまでの約200年間の攻防を描く。
 奸計の中身はネタバレになるので言えないが、フェルミのパラドックス(何故宇宙人は我々にコンタクトしてこないのか?)にゲーム理論のような答えをしているところがミソである。大法螺であるが、SFの本質の本質は大法螺なのでそれでよいのだ。
 アシモフのファウンデーションシリーズをはじめ、著名SFへのオマージュが作中に散りばめられており、楽屋落ち的に楽しいが、「銀河英雄伝説(田中芳樹)」の名台詞の引用まであるので嬉しくなってしまった。
 作者もアニメオタクか?
 来年翻訳刊行予定の「三体」三部作の最後の巻「死神永世」では、舞台は宇宙の果ての外側まで行くらしい。刮目して待とう。


三体II


てんぷら石原2020/09/10 20:08

□外苑前で天丼を食す。

 墓参の帰りに少々お高い天丼を食べた。
 アナゴがでかくて驚いた。
 家族的な店だった。


てんぷら石原
てんぷら石原


ロンドン・ナショナル・ギャラリー展2020/09/11 20:25

□知らなかった絵を見つける楽しみ

 コロナ禍の下でも、ようやく美術館は再開しだした。
 国立西洋美術館の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」もそうだ。
 入場者数を管理しているので、入ってしまえば、むしろ普段よりゆったりと鑑賞できた。英国の収集した数々の名作、ボッティチェリからゴッホまでを堪能した。
 レンブラント、グレコ、フェルメール、ゴヤ、ベラスケスなど、誰もが認める天才たちの絵は(もちろん大目玉のゴッホの向日葵も)やっぱりすごかったが、僕は、全く知らなかったムリーリョという画家の「幼い洗礼者聖ヨハネと子羊」という絵に強く惹かれた。学校の美術の教科書には載っていない名画に出会えるのも、展覧会の大きな楽しみである。


国立西洋美術館


みんな忘れた2020/09/15 12:43

□みんな忘れた 記憶の中の人(野見山暁治 2018)

 御年97歳(出版当時)の抽象画の重鎮 野見山暁治がそのほぼ一世紀にわたる交遊録を記したエッセイ集。登場するのは、筆者の父親を含め22名、ほとんどが、画家やその関係者、コレクターの実業家など。
 僕が知っていた名前は、丸木俊、水上勉、南桂子、加山又造、猪熊弦一郎だけだったが、知らない名前の人の章でも面白かったのは、筆者のやや斜めに構えた眼力のせいか、それとも筆力か。一種の日本画壇史でもある。読後、一度くらいは、野見山画伯の絵の実物を見ようと思った。