フォードvsフェラーリ2020/01/24 20:08

□レースシーンが全て。

 フォードが初めて常勝フェラーリを打ち負かした、1966年のルマン24時間を描いたレース映画。当時は、芸術的に美しいフェラーリに対する、金にものを言わせたフォードの物量作戦の勝利と解されていたが、この映画は、そこにはやはり、人間、レースカーの設計者のシェルビーとドライバーのケン・マイルズが居たと主張する。
 実写とおそらくCGを併用したと思われるレースシーンは、大迫力で、自分でサルト・サーキットを運転しているようなスリルと錯覚を味わえる。
 そこがこの映画の真髄である。
 素晴らしいレース映画として、本国では、アカデミー賞にノミネートされるなど好評だが、日本での人気は、「栄光のル・マン」のスティーブ・マックイーンのような強烈なスターがいないこともあり、今一のようで、柏の葉の映画館には、僕を含め、7人しか客がいなかった、それもオッサンばかり。


Ford GT40s Lemans 24