LeMans242019/06/17 00:00

□退屈な耐久試験だった今年のルマン24時間

 終わってみれば連覇を達成したトヨタを祝うべきか、しかし、他のワークス不在の中での、トヨタとプライベータとの差はあまりにも大きく、正直、退屈だった。レースというよりは、トヨタが2台の実車を使って、淡々とシミュレーション結果を再現させているようにすら見えた。
 競争相手不在という意味では、去年も同じだったが、まだトヨタ悲願のルマン制覇というドラマがあった。今年は、遅いプライベータとの不要な接触事故を慎重に避けながら、粛々と長距離品質管理試験のごとく24時間を走り続けるだけであった。つまり、追いつ抜かれつという盛り上がりには非常に欠けた。
 唯一のドラマとしては、前回2位で終わった小林可夢偉らの乗る7号車が、今回はポールポジションから独走し、今年は可夢偉のルマン初優勝かと思われたが、最後の最後のパンクで、中嶋/アロンソらの8号車に優勝を譲る結果となった。
 2020/2021年シーズンから、WECはハイパーカーで争われる新規定となり、他のワークスの参戦も決定しているので、耐久試験ではなく、耐久レースが復活することを期待する。


東京新聞
             東京新聞2019/6/17

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