グラスの底に顔を彫った男2018/09/04 19:32

□岡本太郎に乾杯(岡本敏子 1997)

 岡本太郎の生涯の秘書を自認する著者が、岡本太郎と作品の素晴らしさを熱く語った岡本太郎伝。ピカソを友人に持つ抽象絵画(アンフォルメル)の前衛にして、縄文土器の(再)発見者、グタイなど日本の現代絵画を世界に紹介したプロデューサーなどなど、多少の誇張はあっても、すべてその通りであるのが改めて凄い。
 とは言っても、一般的には、僕も含め、岡本太郎の最高の作品は、太陽の塔であろう。気になるのは、あれがコンクリート製のオブジェというか建築である点である。一般的に、コンクリート建築の寿命はもって百年である。つまり、1970年竣工の塔は、あと50年くらいで消えてしまうのである。嗚呼。 
 僕は、昔、ウィスキー会社が景品に配った、岡本太郎デザインのグラスを持っていた。グラスの底に太陽の塔を思わせる顔が彫ってあって気に入っていたのだが、いつのまにか何処かにいってしまった。嗚呼。


岡本太郎


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