「はかせたろう」とは?!2018/03/31 02:24

□芸術新潮【特集】ザ・ヌード(2018年4月号)

 教養と時間はあるが、お金が乏しい退職小父さんは、図書館に行くと、タダでなんとなく知的にまったりと過ごせるので、今日も雑誌架に寄って、「芸術新潮」をぺらぺらと捲るのであった。
 ふむふむ今号はヌード特集か、ありゃ写実主義絵画の元祖クールベは、こんなにスーパーリアルな「世界の起源」を描いていたのか、こりゃ中学校の美術の教科書には絶対載せられない絵だな、この絵だけでも今月号の価値はあるな、などと買ってもいない雑誌を偉そうに批評するのであった。
 特集の終わりには、解説代わりに、人生の三分の二はいやらしいことを考えていた、みうらじゅんと、漫画家・エッセイストの辛酸なめ子の対談が載っていて、でもわりと真面目で物足りなく思っていたら、みうらじゅんが「はかせたろう」をやっていると言い出した。こう聞けば、誰でも人気バイオリニストの葉加瀬太郎に関係していると思うのだが、そんなことは全くなくて、古今東西の有名裸体画の白磁の肌の上に、畏れ多くも黒マジックでレースのブラとパンティーを描き足して、「(パンツを)はかせたろう」というとんでもない遊びだった。
 もちろん作例も載っていて、どんな名画も、黒のブラとパンティを穿かされた瞬間に、場末のストリップ劇場の看板のようないかがわしさに溢れてしまうので、思わず笑ってしまった。こんなことを考えるなんて、みうらじゅんは本当に天才だ。
 それにしても、葉加瀬太郎本人が知ったら、怒り心頭に発するのではないか。

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