眼のない自画像他2017/08/28 11:05

□「眼のない自画像-画家幸徳幸衛の生涯(木村林吉)」
 
 明治天皇の暗殺を企てたとして処刑された幸徳秋水という名前は、今の社会科では教えているのだろうか? その幸徳秋水には幸徳幸衛という甥がいて、アメリカ、フランスで修行して画家となり、帰国後は、旅先の大阪で病死したという。
 この幸徳幸恵の、同じく画家である親族が、幸恵の画家としての再評価をもとめて、高知新聞に連載したコラムをまとめたものが本書である。おそらく寄贈されたものと思うが、図書館でなければ出会うこともなかったであろう珍しい伝記である。
 驚いたことに、明治後期から昭和初期にかけて、多くの日本人が、海外雄飛を目指して渡航している。その中には、洋画の本拠地である欧米で、自らの才能を試そうとした画家たちもいた。しかし、藤田嗣二や国吉康雄のように成功した者はごく一握りであり、大半は、不遇なあるいは平凡な画家として生涯を終えている。彼らの一つの典型として、幸徳幸衛の波乱の生涯は実に興味深い。
 それにしても、海外へ行くこと自体が今では考えもつかない一大イベントであったあの時代に、なんと多くの日本人が果敢に海外に挑戦していったのか、その明治のバイタリティに感心する。

□「大人になった矢吹ジョー(木全公彦・林公一)」

 「あしたのジョー」や「銀河鉄道999」など、昭和生まれの世代ならおそらく誰でもTVアニメ等で知っている、大ヒット漫画の主人公のその後の人生を推測した架空の続編。各原作毎に、前半では、漫画のエピソードを元にした主人公の性格分析、後半では、それに基づく後半生のオプションが紹介される。
 読後感は「中途半端」。
 主人公の性格分析もその後の展開も、掘り下げが浅いので、通り一遍であり、驚きがない。このため、本書は、原作に対する批評にもリスペクトにもパロディにもなっていない。だから読んでいても退屈であった。
 

旧友に電話2017/08/28 18:20

□まだまだ暑い。

 退職後に油絵を始めたかつての同僚、正成さんに電話をかけて、行っている絵画教室の話を聞く。松戸にあってなかなか良い所のようだ。50号の大作を手掛けているとのこと、感心する。
 手賀沼ビジターセンターまで往復散歩、12千歩也。
 日中は、まだまだ暑い。


市役所のカツカレー
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