インターステラー2015/05/24 19:59

□「2001年宇宙の旅」と「コンタクト」と「ゼログラヴィティ」を足して3で割ったような。

 ま、身も蓋もない言い方をすると、表題のように感じた。
 命からがら深宇宙から戻ってきたときには、浦島効果で娘が婆になっているという可哀想なお話。生還のシチュエーションは、冷凍宇宙飛行士ポールを救出する「3001年終局への旅」をも思わせる。
 超常的な存在(超未来人?)が暗示されるが、そのように優れた存在ならば、何故もっとわかりやすいコミュニケーションをとらないのかと不思議にも思う。
 SF的なギミックに注目すると、所謂「スターゲートもの」である。最新の宇宙論に準拠しているというので期待したのだが、相変わらず光のトンネルで、「2001年」を超える映像表現はなかったのがちと残念。
 また、重力通信は時空の壁を超えるというのが一つのアイデアだが、重力自体は加速度なので定義の中に時間項が入っており、僕の乏しい頭脳では、それだけでは時間の制約を超えられないと思う。
 でも普通に面白い宇宙SFだった。


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