明治・大正時代の陶磁展2012/11/23 23:00

□宮川香山の作品に驚く

 祝日を利用し、紅葉狩りを兼ねて、「笠間芸術の森公園」に、展覧会を観に出かけた。笠間は、筑波山のように人が押しかけないが、紅葉の穴場でもあるのだ。
 生憎、着いた日は、雨だったので、紅葉は明日の楽しみにして、じっくりと、これがもう一つのお目当ての、公園内の「茨城県陶芸美術館」で開催されていた「明治・大正時代の陶磁」展をじっくりと見て回った。
 特に、興味深かったのは、明治維新以降、幕藩体制の崩壊と開国の中で、外貨獲得の尖兵として、横浜から海外に輸出された、ヨーロッパ好みの日本趣味を濃厚に、過剰なまでの技術力で表現した明治の装飾陶磁器であった。
 なかでも、京都の名工、宮川香山の、これぞジャポネスクの緻密な彫刻を貼り付けた高浮彫には、ただただ驚愕するのであった。
 いつもの定宿、公園そばの「イオ・アルフェラッツ」に宿泊。昔は、ここのレストランで、最高級の常陸牛のステーキをリーズナブルな価格で供していたのだが、数年前に止めてしまったのが残念である。シェフも代替わりしたようだ。



笠間
笠間
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