2011-03: ポストさらりまんが柏日記

東日本巨大地震 ― 2011/03/12 23:02

□地獄絵

　都内の職場で突然強い揺れが来て、それが異様に長く船の揺れのように続いて、恐ろしくなった。TVをつけると、現実とは思えない凄まじい光景が繰り広げられていた。わが国の観測史上最大のM8.8、震度７の巨大地震と、それによる信じられないような高さの津波に襲われた東北地方沿岸部の惨状であった。
　電車も全線止まったので社内で夜を過ごし、今日、ようやく動き出した常磐線で柏に帰った。途中、携帯電話も通じず家への連絡も困難であったが、幸い、わが家にさしたる被害は無かった。
　余震の続く中、続々と明らかになる災害の大きさに恐怖し、被災地の方々に心からお見舞い申し上げると共に、これ以上の災害の拡大とならないことを強く祈った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上野駅構内

M９だった巨大地震 ― 2011/03/13 16:05

□凄まじい力

　念のために米と水を買いにスーパーと百貨店に行った。BIG-Aでは、水が売り切れており、ラーメンの棚も空っぽだった。その一方で、高島屋のスウィーツ売り場には、ホワイトデーの菓子を求める長蛇の列が出来ていた。いつもなら微笑ましいと言える風景に、今日は奇妙な違和感を持った。
　ビックカメラにも行き、揺れた時に台から落ちて壊れたアナログTVの替えを求めた。その内にとは思っていたが、こんなタイミングで地デジカするとは思わなかった。
　売り場のTVで、実はマグニチュードは、８．８ではなく９であったと伝える気象庁の発表を見た。わが国最大の巨大地震であることは勿論、世界最大のスマトラ沖地震とも同規模である。力は阪神大震災の約１０００倍で、米地質調査所の観測によると、今回の地震で、日本の海岸線は２．４メートルずれ、イタリアの地球物理学・火山国立研究所では、地球の地軸が約１０センチずれたと報告している。

計画停電 ― 2011/03/14 23:40

□思わぬジテツウ

　東日本巨大地震による原子力電源の喪失に伴い、東京電力は、電力不足による首都圏ブラックアウトを防ぐ為に、計画停電（輪番停電）に踏み切った。
　このため柏からの常磐線は運転休止となり、電車が発車する松戸まで、思わぬ自転車通勤（ジテツウ）と相成った。
　ちなみに、今日のルートは次のごとし。
　柏→松戸駅（ジテツウ１２km）
　松戸駅→代々木上原→経堂（電車）
　経堂→会社（徒歩５km）
　所要時間は３時間半でした。
　明日は、TXが動き出したので「おおたかの森」までジテツウするつもり。

地デジ化 ― 2011/03/19 23:00

□でかいな～

　１１日の地震で２８インチブラウン管アナログTVが台からころげて壊れた。代わりに買った４０インチ液晶地デジTVが、今日、ビックカメラから届いた。売り場ではそうも思わなかったが、狭い我が家に来ると、４０インチは結構でかかった。また落ちては困るので、底面に耐震シートをぺたぺた貼った。
　発電所での放水活動が凄い迫力で見えた。身をとして作業をしている方々の勇気と使命感に敬意を表すると共に、成功を強く祈った。

hiryu（柏） ― 2011/03/19 23:50

□素晴らしいブリ（＾　＾）！

　家で一日中TVをつけて震災のニュースを見ていると、陰陰滅滅とした気分になってくる。食料もつきかけたし、僕がうつうつとしていても何のお役にも立てないので、気分を変えに、最近ネットで評判の居酒屋「hiryu」に出かけた。
　お店は、生鮮食料品店の奥にあって、簡素ともモダンとも言える机と椅子は、昔々の都会のカフェバーを思い起こさせた。スタッフはみな若くて元気一杯だった。
　サラダ、焼き鳥、刺身、焼き物など色々頼んだが、いずれもこだわりの素材と言うだけあって、素晴らしい鮮度と味の良さであった。特に、僕らの注文からおろし始めてくれた、ブリ刺しとブリカマは大絶品だった。純米酒も美味しかった。お値段も、食材の質を考えると信じられない安さだった。全室禁煙もとても有難い。都心にあったら、間違いなくミシュラン居酒屋部門の★であろう。

スーパームーン ― 2011/03/20 14:55

□月がとってもでかかった

　昨日の夜空の月は異様に大きかった。単に気のせいではなく、19年ぶりの月の接近で、月が14％大きく、30％明るく見える「スーパームーン」だったのだという。
　おかげで、節電下の道を意外と明るく照らしてくれた。見方によっては、「幻魔大戦（マンガ版）」の月みたいでもあった。

柏神社被災 ― 2011/03/20 23:00

□我々を守ってくれた？鳥居

　停電時の情報確保用に、ワンセグTVを買いにビックカメラに行ったが、お目当てのパナソニックの５インチ防水TVは既に売り切れていた。皆考えることは同じである。ドンキに回って、かろうじて残っていた展示品をようやく買えた。
　そのついでに、鳥居が壊れたと聞いた柏神社に寄ったが、なるほど見事に石作りの鳥居の笠木が抜けていた。きっと、神様が柏市を守って身代わりになってくれたのであろうと感謝し、謹んでお参りした。

ペイザンヌ（柏） ― 2011/03/20 23:10

□マンガリッツア豚の脂

　相変わらず予断の許されない状況だが、元気も出さないといけないので、昨日に引き続き、夜は外食とした。今夜は、ビストロ・ペイザンヌだ。
　この店も、地震の時はワインセラーなどが相当揺れたが、幸いにもカップソーサーが数枚割れただけで済んだ、それよりもキャンセルの続出が辛かったが、ようやく客足が戻ってきたと言う。
　メインに、僕は、蝦夷鹿を、つれあいはハンガリーの国宝と言われるマンガリッツア豚を頼んだ。ワインは。国産大事の長野県「井筒ワイン」の赤とした。いずれもとても美味しく、特に、お奨めの豚の脂身は、実に旨かった。しばし憂いを忘れた。