川瀬巴水展2010/04/25 23:50

□手賀沼を描いた画家(柏高島屋「川瀬巴水木版画展」)
 今、柏高島屋の地下の催会場で、「川瀬巴水木版画展」が開かれている。川瀬巴水は、世界的にも評価の高い昭和初期の版画(原画)家であるが、注目すべきは、今や数点しか現存していないといわれる手賀沼を描いた版画が出品されていることだ。僕は、以前、柏の画廊「ヌーベル」にあると聞いて見に行ったが、既に売却されていてお目にかかれなかった覚えがある。この展覧会では、某地元ゴルフクラブ所有のその現物と、元になったスケッチの両方を見ることが出来た。
 さらに、僕が訪れた時には、川瀬巴水版画の版元である「渡辺木版美術画舗」の渡辺店主が、思い出も交え巴水の作品について講演をされていて、それも大変面白かった。 展覧会は、明日(4/26)まで開いているので、未だの人は、是非、行かれることをお奨めする。
 
川瀬巴水
                 手賀沼(川瀬巴水、昭和5年)

 ちなみに、この版画に描かれているのは、南岸の曙橋と水道橋の間位の地点から北岸を見た景色らしい。残念なことに、版木は、戦災で焼失したので、後刷りはもう作れない。会場では、その代わりに300部限定の複製画を販売していた。3000円と少々高かったが、売り上げの一部が今年の手賀沼花火大会の資金に回ると聞けば、買わない訳にはいかないのであった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「手賀沼」の読み方は? ひらがなで答えてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://eastworld.asablo.jp/blog/2010/04/25/5043688/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。